ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

ゴッホ「7っのヒマワリ」と「星月夜」、「夜のカフェテラス」 ~大塚国際美術館・陶板名画の旅 ⑰

2025-02-14 | 博物館・美術館

ゴッホ「7っのヒマワリ」と「星月夜」、「夜のカフェテラス」 ~大塚国際美術館・陶板名画の旅 ⑰

 

 ついにオランダを代表する巨匠、フィンセント・ファン・ゴッホが登場する。

 TOPはアルルに流れるローヌ河の夜の風景を描いた作品「ローヌ川の星月夜」。

  インスパイアされたという“星月夜ロード”。

 ゴッホファンにはたまらない、世界に点在するゴッホの「ヒマワリ」7点が展示されている。

 

 

  

  

 所々に太い輪郭線を使って平面的に描かれており陰影がないのは、浮世絵の影響を受けたといわれている。

  

             

 

  

  

 オルセー美術館蔵とデトロイト美術館蔵のゴッホの「自画像」。

 

 「ヒマワリを描くゴッホ」ゴーギャン

 

 誰もが一度はお目にかかったであろう「種まく人」。黄金の空とパープルの麦畑が印象的だ。

  

 「オーヴェルの教会」と「タラスコンへの道を行く画家」。

  

 「医師ガシュの肖像」と画家イサーク・イスラエルス(1865-1934)が描いた「ヴァン・ゴッホ『ヒマワリ』の前に立つ女」。

   

    「アルルのゴッホの部屋」

                 

 「夜のカフェテラス」は、1888年の作品で画家仲間と共にゴッホが訪れた南フランス・アルルのカフェを描いている。

 星が瞬く、青色の夜空のもと、ガス灯に照らし出されたカフェテラスが黄色に輝いている。

    37年の人生の一瞬の煌めき。

 もしかしたら、これが一番好きかもしれない。

 

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「マハ」と「ゴヤの家・黒い絵」 ~大塚国際美術館・陶板名画の旅 ⑯

2025-02-12 | 博物館・美術館

「マハ」と「ゴヤの家・黒い絵」 ~大塚国際美術館・陶板名画の旅 ⑯

昨年、休載していた「大塚国際美術館・陶板名画の旅」、半年ぶりに復活です。

 

フランシスコ・デ・ゴヤ  ~18世紀生まれのスペイン出身の画家。

ゴヤは宮廷画家にまで上り詰めるが、多くの子を失い、聴力を失い、生命にかかわる大病を患い、キリスト教の粛清の影に苛まされ、友人たちが次々と投獄され、暗愚な王政に幻滅させられ亡命するなど、数奇な一生を送ったという。

彼の代表作「裸のマハ」。当時の世相からして、大変な物議を醸したことは容易に想像がつく。

「着衣のマハ」とともに有名は「マハ」は ”マドリード娘” という意味で人名ではない。

 

 

 宮廷画家時代

 

  

 

その後の彼の人生の暗転を予感させるように色彩が変わっていく。

 

 大塚国際美術館では、「ゴヤの家」の部屋を陶板複製画により再現されている。

 『黒い絵』シリーズは、ゴヤが宮廷画家を引退した後に移り住んだ「聾者の家」の部屋の壁に直接描かれたもの。

 この黒い色調はいったい、何を訴えているのだろうか。

 ゴヤは、夜、蝋燭を燈したこの部屋で過ごしていた。

 

 

 

 

 

 

  「わが子を喰らうサトゥルヌス」

 

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ワンワールド・フェスティバル ~共に生きる世界を

2025-02-10 | 大阪の催事・イベント

ワンワールド・フェスティバル ~共に生きる世界を

 

    ワン・ワールド・フェスティバルは1993年から毎年開催している西日本最大の国際協力・交流のお祭りである。(昨年は2日間で2万6千人来場)

 本年は2月8,9日に梅田スカイビルにて開催。

 関西を中心に国際協力・交流に関わるNPO/NGO、政府機関、国際機関、教育機関、自治体、企業などが協力している。

 今年はSDGs達成と「誰ひとり取り残さない社会実現」を目指し、世界一体感のプラットホームを目標にしている。

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

    大阪プロレスも来ていた。1年振りにアランを見たが、敗けブックながらも元気にファイトしていた。

 垂直落下式ブレーンバスターを受けるのも技術がいるはず。

 

 

 

 

  

 

 

 

     

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「ソワレ」と「みゅーず」 ~京都・木屋町の名喫茶

2025-02-08 | 京都の旅

「ソワレ」と「みゅーず」 ~京都・木屋町の名喫茶

 

  京都四条河原町から木屋町通上がること1分で名喫茶と称される「ソワレ」に到着する。

 「ソワレ」とはフランス語で「夜会」を意味するが、店名通り、妖(あや)しくも落ち着いた青い光をたたえている。

 創業は1948年の老舗で「色彩論的に青は女性を美しく見せる」ということから、照明を青にしたという逸話も残っている。

 ブドウをモチーフにした木彫や東郷青児(とうごうせいじ)の美人画がお洒落な雰囲気を演出している。

 名物はフルーツポンチで、インスタ映えすると、人気が再燃している。

 

 

 

 

  

               

  ソワレHPより

 

 「ソワレ」さんには申し訳ないが、私にとっての一番店は、ここから木屋町通りを少し上がったところにあった名曲喫茶「みゅーず」だった。

 静かに流れる高瀬川に寄り添うようにたたずむ、お洒落な店「みゅーず」は、名画か映画のワンシーンの中のようだった。

 山小屋風のつくりに決して豪華とは言えないが落ち着いた、えんじ色のソファーにステンドグラスやランプがあったのを憶えている。

 クラシックの名曲が流れ、一人で本を読むための席もあり、不思議に落ち着く店。

 学生時代は、ここから阪急か京阪に乗って帰ったので、このあたりが帰り道になる。

 新人営業マン時代も京都を担当していたので、河原町阪急、京都高島屋、京都大丸と毎日のように廻るコース上にやはり「みゅーず」があった。

 彼女ができたら、真っ先に連れていったのも、この「みゅーず」だった。いわば、青春の店。

 残念ながら、19年前に閉店して今は焼肉店になっている。

               

 

     

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全興寺の節分星祭 ~「お多福面」のおもひで

2025-02-05 | 平野の伝統行事

全興寺の「節分星祭」 ~お多福面のおもひで

 

 平野郷の全興寺で恒例の「節分星祭」が執り行われた。

 「節分星祭」の特徴は「 開運厄除け護摩祈祷」と「 四国八十八か所お砂ふみ」、そして、「守り札」「福豆」とともに「お多福面」が授与されること。

 厄除け修行のため、本堂内の「四国八十八ヶ所お砂ふみ」(座布団踏み)をすると、四国八十八ヶ所巡礼と同じ功徳があるとされている。

   

 

   

 

   

   

    こちらに来て、地獄も修羅場も見ましたよ。12年前。

 

 

 そりゃそうだ。

  

 

 本題の「お多福面」のおもひで・・・だが、

 

 (毎年、N尾さんからいただくのが恒例となっている。)

 2年前の節分時も、いつも通り全興寺で「お多福面」を授かると家に持ち帰り、当時、寝た切り状態の母に手渡した。

 母は1年以上、要介護4状態だったが、できる限り、自宅介護をしようと心に決めてはいた。

 とはいうものの仕事持ちの私が(介護職・看護職の方のお世話になってはいるものの)一人で介護するには今から思うと限界に達していたのだろう。

 深夜、頻繁にある下の世話や時折、襲う錯乱の対応に追われて私は家で怒りっぽくなっていた。

 母は「お多福面」を受け取ると、顔をくしゃくしゃにして泣いて言った。

 「いつも、お多福みたいに、にこにこしてなあかんで。」

 母はその半年後、あっけなく、逝ってしまった。

 介護に追われて、怒ってばかりいた自分を今でも許せないでいる。

 昨年はお詣りには来たが、肝心の「お多福面」返納を忘れたので、今年、お納めした。

 これが、そのときの「お多福面」である。

 

 2年前の節分<画像TAP>

 

 

     

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