ばくのメモ帳

『ばくのお宿』管理人の西みつのり、略して西みつのメモ帳です。ホームページに書き切れない雑多な情報を綴ります。

萩尾望都『由良の門を』

2016年03月29日 | 銚子3塔
『月刊アフタヌーン』5月号が発売になりました。萩尾望都先生の「由良(ゆら)の門(と)を」掲載です。


最近は『アフタヌーン』は購入せず、まんが喫茶で読んでいました。先日、ebookJapanの新刊マンガ雑誌を確認していたところ、『アフタヌーン』がありました。立ち読み版を開いてみると、「ネオ寄生獣」の最終話として、萩尾望都先生の「由良の門を」の一部が収録されていました。

「あたしは病院を出て銚子に来た」。何と、これは銚子が舞台の作品ではありませんか。これは購入しなければ。電子版ではなく、紙の雑誌で購入したいので、翌日近所の書店に行ったところ、置いてありませんでした。

当初、銚子が舞台なのは、昨年の萩尾望都先生の講演会で銚子に来た時に取材をされたのかと思っていました。




銚子観光協会の3月27日のブログで、最近萩尾望都先生が銚子に取材に見えたことを知りました。これは何としても購入しなければと、イオンの書店に行き、やっと入手することができました。

相当細かく取材されていますね。『霧笛』つながりで、銚子が舞台の作品を描いていただけてうれしいです。しかもそれが岩明均『寄生獣』関連の作品です。

岩明均先生は最も好きな作家のひとりで、現在『アフタヌーン』を読んでいるのは「ヒストリエ」が目的です。(休載が多いですが・・・)。岩明均先生は「風子のいる店」で初めて作品に出会いました。「寄生獣」はオリジナルのコミックスだけでなく、「完全版」も全巻購入しています。

また、電子版の全10巻も購入してしまいました。読みたい時にすぐ読めるのが魅力ですね。(電子版は好きではないと言いながら、数えてみたら400冊近く購入していました。)

さて、「由良の門を」です。詳しい紹介は差し控えますが、原作を離れた短編としても面白いです。気になった点を2点上げておきます。

ひとつは銚子市の「外川」を「戸川」と表記していることです。作品で実際の地名などを変えることはよくありますが、銚子電鉄外川駅を描き、「高神小学校」までそのままの表記を用いているのです。

あえて「外川」を「戸川」に変えたのは、何か意味があると考えざるを得ません。「由良の門を」の門(と)と、戸(と)川を関連させたのではと考えています。

もう一点、「寄生獣」の主人公 泉新一と寄生獣 田宮良子の娘、由良が会う場面が最後にあります。二人の瞳のアップが描かれています。新一は「あの子はふつうの子です」と言って去りますが・・・。

かつて田宮良子が新一の瞳を見た時に、「おまえ・・・・・・ わずかだが混じってるな」と言いました。新一は由良の瞳の奥に何を見たのでしょうか?

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