銚子電鉄が行うクラウドファンディングは目標額500万円に対し、501人、5,157,610円の支援で成功しました。現在、リターンの品が届けられています。
私が初めてクラウドファンディングに参加したのは2014年、銚子商業高校生徒による、銚子電鉄支援の活動でした。
生徒さん達は、脱線事故で「走れなくなった電車をもう一度走らせたい」と、300万円の目標金額でクラウドファンディングを始めました。
マスコミでも大きく取り上げられ、結果は415人から484万3千円の寄付を集めることができました。この車両は今もチーバくん号などで元気に活躍しています。
次のクラウドファンディングも銚子商業高校の生徒さんによるものでした。2016年「銚子電鉄をきれいにしたい!」と、老朽化が進む「仲ノ町駅」の修復のために寄付を募りました。
結果は、目標金額の100万円を上回る129人の支援で、1,349,000円の支援を受けました。
そして、今回は銚子電鉄自身によるクラウドファンディングです。目標額は500万円。
目的は「銚C(銚子)級エンターテインメント」映画『電車を止めるな!』の制作費の調達です。なぜ映画?と思いながらも、できる限りの支援を行うことにしました。
500万円はとても無理だろうと考えていました。目標額に達しなくても成立するオールイン方式だったので、心配はしていませんでした。しかし、できれば目標額を達成したい(させたい)、との思いで経過を見つめていました。
最終日はハラハラしながら、支援総額を見つめていました。最後の最後に、目標額を達成することができました。うれしかったです。
クラウドファンディングの経過や、先日の特別試写会を見て思ったのは、(映画製作を含めて)、実に多くの方を巻き込んでプロジェクトが進行していることでした。
オリエンタルラジオ中田さんの友情出演、クラウドファンディングのリターンには日野日出志先生サイン付きの絵本があります。村井美樹さんは直筆サイン入り「電止め」Tシャツをリターンに加えて下さいました。これは第一次、第二次とも、すぐに完売?してしまいました。
現在、リターンの品が次々と届いています。
『電車を止めるな!』原作本と映画チラシ
『崖っぷち銚子電鉄』と電止め記念きっぷ
絵本『ようかい でるでるばあ !!』と電止め缶バッジ
「電止め」Tシャツ
残るは「映画の撮影で使用した衣装」だけになりました。
なぜ映画を?との疑問ですが、映画制作の目的は、変電所の修繕工事に必要な資金を捻出するためとのこと。改修費用は約2億円です。通常では調達不可能に思える額ですね。
費用捻出のためには、映画を17万3077人に観てもらわなければなりません。これは、もしかしたら、不可能ではないかも知れません。クラウドファンディングは制作費用の捻出だけでなく、支援の輪の広がりを意識した取り組みにも思えてきました。
クラウドファンディングは終わりではなくスタートなんですね。今冬上映予定の映画『電車を止めるな!』をどれだけ多くの人に見ていただけるか、それが勝負です。
それにしても、普通は2億円を稼ぐために映画を作ろうなんて考えないでしょう。銚子電鉄の一番の強みは、ぬれ煎餅に始まる全国の皆様の支援を信じる力、なのかも知れません。