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(盛りをすぎたといえ、雨に紫陽花、いうことなし)
久しぶりに画材屋さんによった。ドアを開けると、キャンバスの匂いやら、油のにおいが頭脳を喜ばせる。
宝島に迷い込んだように、心が浮き立つ。何を買うという目的もないのに、棚の商品を見るたびに手招きしているように思う。
しあわせです。私の心を言い表す言葉はほかに見当たりません。だからきっと幸せなんだろうと、ぼーっと感じながら棚を見て回ります。
そんな中で、いきなり心に飛び込んできたクリアな感覚。目がひらくというのはこのことかもしれません。確かに目から先に近づいて思わず手に取ったものがあります。
それがこのキャンバス。
サイズは0号、手に乗る小さなものです。
私の手がける通常のキャンバスの大きさの最小はサムホール。これはそれよりも小さい。
「かわいい」見た瞬間にそう思いました。 手のひらに乗るサイズで、セットで買い込んできました。
この中に、あれも描きたい、これも描きたい。
至福の瞬間です。
今の私は、それだけで満足です。
私にとって、9月の小品展(シャンソン喫茶ガットネロでの小品展)はすでにこの至福から始まっています。
今までになかった感覚で個展が開ける。
のしてんてんの新しい世界が、このキャンバスからスタートします。
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