ここでいう物質とは何かという問いかけは、五次元宇宙から見たら、物質はどのように見えるのかということを知りたいためです。
前回、私たちは物質を見る方法を確認しました。
私という物質を除いて、すべてそれは外観によって知るしか方法はありませんでしたね。
では外観とはどういう意味なのでしょうか。
端的に言言いますと、それは空間に浮かんでいる一つのものの姿形です。
ちょっと待て、地上のものはすべて空間に浮かんでいるのではない。草木などは土に根を張っているではないか。
そう言われるのは分かりますが、その話をはじめますと先に進めませんので、その疑問はしばらく胸に納めておいてください。
空間に浮かんでいる一つのものの姿形、私はこれを「1なる存在」と呼びます。
五次元宇宙から見ると、物質とは「1なる存在」であり、それは宇宙空間に単独で浮かんでいるものなのです。
その最小の物質を物理学では、素粒子と呼んでいますね。物の最小単位という考え方です。
私たちもその考えを採用しましょう。
上の図(私の作品ですが)で、いくつもの球体が見えますが、この見え方が粗粒子の世界なのですね。
一つの球体。これが「1なる存在」として空間に浮かんでいる訳ですね。私たちはその「1なる存在」を見て、そこに素粒子が浮かんでいることを知るわけです。
ところで、上の図には、その素粒子の集まっているところがありますね。
物理学ではそれを原子核と呼びます。
名前がついていると言うことは、それを「1なる存在」と認めている訳ですね。
いくつもの素粒子を収束して、大きな一つのかたまりを創っている。(私はこれを収束と呼んでいるのです。)
スケールを素粒子から原子の大きさに変えると、
素粒子は収束されて、原子という「1なる存在」をつくるのです。原子は宇宙空間に浮かび、一つの外観をつくります。
もちろんその内側には、収束された素粒子の集まっている空間があるわけですが、
原子を浮かべている、つまり外側の空間とは比較にならないほど内側の空間は強い力を持っていて素粒子をひきつけている訳ですので、原子の浮かぶ空間から見る限り、そこには「1なる存在」として原子の姿だけを見ることになるわけです。
この流れを理解していただくと、あとは同じことの繰り返しで、宇宙空間と物質の存在を想像することが出来ることになります。
つまり物質とは、空間に生まれた「1なる存在」のことだったのです。
この「1なる存在」がスケールの各場に、それどれの姿を見せてくれるのです。
⇒素粒子⇒原子⇒分子⇒細胞⇒組織⇒ヒト⇒地球⇒太陽系⇒銀河⇒大宇宙⇒
スケール軸を移動していきますと、次々と大きな「1なる存在」が見えてきます。
これら「1なる存在」はどれもその内側には、一つのかたまりとして収束した物質の世界が積み重なっている訳です。
五次元宇宙の世界は、この物質のスケールの連鎖を空間によって保証している。つまり空間の存在が、この物質の無限に続く「1なる存在」の連鎖を受け入れ、それを自らの内に浮かべているわけですね。
私の提案する宇宙論では、この物質のスケ―ル連鎖を、図のように「素粒子」「細胞」「組織」「ヒト」と、4つの系にまとめました。
スケールを軸を無限に移動して物質の世界を観察していくと、素粒子が地球と似ているように、同じ性格を持つ現れが繰り返される。その同じ属性を持つ現れを4つの系で表すと、スケール軸は、螺旋をえがきながら4つの系を移動していくと考えられるのです。
もちろん、この通りに宇宙がなっているなどと言うつもりはありませんし、どのように語りつくしても、宇宙は神秘のまま、私たちには何もわからないということを、常に謙虚に認識しておく必要はあります。
つまり、私の提案するのは、より深く宇宙を、あるいは己を想像する道具を紹介しているだけなのです。
五次元の概念は、世界の見方を大きく変えるのです。
物質とは何か。
次回はその内側と外側を見ることにしましょう。
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