白石の
濱に一輪
摘みて観る
マーグルビーチに広がったはまひるがお。
根っこをとりつくせないので、石の隙間から弦を伸ばしてきた葉を摘んでいく。
草引きという意識で見れば厄介な草だ。
6月の花盛りのときに、重機が入って、管理事務所のビーチ整理作業で、除草されたその場所にもう葉が茂っている。畳20畳ほどの群生だ。
石を取り除いては一本ずつひいて行く。
深緑の蔓葉が山になってゆくと、周辺は白い石の浜に復活していく。
手にかけた蔓にたまたま一輪花が咲いていた。
ピンクの花が、深緑の蔓葉の山に鮮やかに咲いた。
思わず私は手を合わせた。
はまひるがおからすれば、勝手な言い分だが、
そのたった一輪の花が、まるで女神のように私の心にしみわたった。
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