修羅場 4

人として生きるということはその生に価値を見出すこと。

修羅場と化すのは、

心が戦国時代を迎えているのだと、自分の経験が教えてくれます。

 

真実は一つなのに、

価値はあまりにも多い

 

あれがいいい。これがいい。

あれもほしい。これもほしい。

 

それが修羅を生み出すのです。

 

よく考えてみましょう。

修羅とは何か。なぜ心の中が戦国時代になるのか。

それは、真実に額ずく己がいないからです。真の王がいないと言ってもいいでしょう。

 

真実にむける目が曇ると、あれもこれも、身近にあるとるにも足らないものにまで価値を見出して、それらが反乱を起こす。

 

苦しみは、眠りこけた真実を目覚めさせようとする救世主の声だと考えられます。

 

修羅場の苦悩は導きの声。

 

事実、その苦悩の中に深く入っていけば、偽りの価値に窒息している実在に出逢うでしょう。

その実在こそ、真の価値だと気付けば、苦悩の役割は終わる。

 

そして心は宇宙に帰る。

 

私の修羅は

己の絵に関する様々な欲や見得、

そこを潜り抜けたら、絵の空間に呼吸している自分がいる。

 

それは、

一切の他者の眼、そして己の眼さえも気にかけないで振動している波。

修羅の裏にある真実なのです。