
(洗いさらしたハンカチの束、だれが使ってるのだろう・・・。手拭きはズボンの裾派)
重力波の観測成功と大きな見出し。
アインシュタインの最後の宿題が100年かかって完成したというドラマが人類に希望を与えてくれる。
「重力波を初観測」米中心の国際研究チーム 発表 NHKのウエブニュース。
頭の中だけの研究が実際の宇宙観察で実証された。100年かかっても、頭を技術が追いつく。そのすごさだけはわかる。 (1016.12)
これは12日付読売新聞朝刊に掲載されたものです。
何がすごいのかを五次元思考からみてみましょう。
今まで世界を認識しようとする前に立ちはだかっていたのが観測問題でした。当ブログでもこの問題を取り上げましたが、簡単に言うとこういうことになります。
世界を認識するためには観測が必要です。これまで観測は、物を見ることで成り立ってきましたが、最小の世界の観測は、物を見る事では不可能とわかったのです。
ところが今回の観測は、空間を観ることで、成功に導いたのです。
アインシュタインの予言した重力波は、存在しても非常に小さい変化で観測不能だったのです。今回観測した重力波は、太陽の何十倍もの質量をもつブラックホールが合体(衝突?)するときに生じたものということですが、極大の物が衝突しても、現れる重力波は、原子一個分ほどの波だということです。
この観測不能の極小波をどんな方法で観測したのか。ここがすごいところです。空間が波打つということは、伸び縮みすることですから、その長さを測ることで観測に成功したというのです。
その施設は4km真空パイプの中で光を何往復も走らせることで、走った距離の差を観る。そんな方法でやっと見える小さな差を確認することで、100年も前にアインシュタインが提唱した重力波を観ることが出来たのです。
事実を理論で観るだけではなく、現実にこの目で観る。一世紀をかけ、一国家の予算を丸ごと使うくらいの金をかけ、それ以外に使いようのない建造物をつくり・・・・たった一つの真実を観るということだけに、膨大な人知と金と時間をかける。
人間というものは、いかに真実を追い求めて生きる動物なのかとあらためて思いますね。人類の生きる目的は、己が何かという真実を知ることだと、私たちの頭にはそんなことが刷り込まれているのかもしれません。
とにかくこれで、空間を観るということの意味が、一気に、多くの人々に理解されるのではないでしょうか。
意識を物から空間に向けると、私たちの認識する世界は格段に大きなものになります。五次元思考はここから始まると言ってもいいような気がします。
何より興味深いのは、今回の空間観察は、新聞によりますと、13億年前のブラックホール衝突で生まれたものだと言います。
私たちが物として生まれて死ぬ時間の100万倍の時間を空間は振動し続けているのです。そして何より、この振動は私たちの素粒子を浮かべている空間をも動かしています。
何が真実かと問われれば、私たちは空間に目を向けるしかないのだと、答えたいのです。
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