のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

無気力から抜けて

2015-01-16 | 日記

不思議なことだが、これが私の初めての経験だったと思う。

突然襲ってきた無気力に抵抗しなかったのは。

心のどこかにそれでもいいという、そんな気持ちがあった。あきらめではない。何か安心感のようなものだった。

何もする気が起こらなかった。ダメ人間に陥った自分になぜか不安は起こらなかった。そしてそれだけを見つめ続けていた。

何もかもが意味のないもののように思え、体の衰えも加わっての無気力が見えてきた。

三日も見続けていると、全てに意味はないという思いは、私自身が真実に行き着いた証しだと思えるようになった。

事実、すべてに意味などないというのは完全な真実なのだ。あるのは意味ではなく存在そのものだ。

意味とはただ、自我に都合よくつくりだしたものだ。その虚構が見えてきた。

私を襲った無威力は、その自我が割れ始めた吉徴ではないのか。

自我は、卵の殻のようなものだ。あるいはさなぎの繭かもしれない。

人は、いずれその殻を脱ぎ捨てて真実に入っていかねばならない。

無気力の中で生き続けているこの命がある。

その呼吸と鼓動が見えた時、づっと見続けていた無気力が見えなくなったことに気付いた。

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