のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)17 私の体験5

2020-10-03 | 般若心経を読み解く(五次元)

吾は空なり キャンバスに鉛筆 F10号

 

 

アインシュタインのエネルギーの公式 E=mc2 と量子力学。

そして般若心経。

十数回をかけて科学と宗教という相反する思考の世界を五次元思考で読み解いてきました。そこで見えてきた風景は予想以上に具体的で身近な新しい自分の「からだ」に対するイメージでした。

それが「空体」というものです。

今回はこの「空体」を私の体験を通して詳しく見て行きたいと思います。

 

量子力学と般若心経を、互いに矛盾なく理解するために五次元思考はとても役に立ちました。それはこの三つの考え方が「空間」という共通のキーワードを持っていたからでした。

次の図は五次元の考え方を簡単にまとめたカードです。これを見ながら空間に対する認識がどんな効用をもたらすのか書いてみたいと思います。

 

上の五角形の図は、五次元の考え方で見た自分の姿をモデル化したものです。

これを現代科学の考え方で見れば、ひとつの黒点が素粒子を表すと考えられます。すると素粒子が6つ集まって細胞が出来、その細胞が6つ集まって組織が出来上がり、その組織が6つ集まって一つの部位が出来ているという解釈が出来ますね。頭、同体、両手、両足という6つの部位が集まって「私」が存在している訳です。この物質のつながりを成り立たせているものが空間の力に他ならないのです。

他方、般若心経で解釈すれば、思考が逆向きに変ります。まず最初に「私」があるのです。私のからだ、すなわち「色」なのですが、この身体の実体を訪ねて行けば、肉体はどこまでも無限に分割されるばかりで実体に行き着かないのです。やがてそれは空につながる。結局「私」に実体はなく、色即是空だという訳です。

この真逆の思考方法から共通点をとらえて見ると一つの概念が浮かび上がります。それが空間なのです。そしてその空間を認識する方法が五次元思考ということです。さらにこの五次元思考を成り立たせているものがスケールの概念なのです。

「空体」とは何かを知るために、まずスケールの概念を詳しく見ておきたいと思います。

上の宇宙モデルを見て分かるように、一つの点のまわりに黒点が五角形に並んだ形が原型となっているフラクタル構造をしています。

その小さな一つを取り出してみると次のような図になります。

この五角形は同じスケールの場に浮かんでいる物質を表しています。図の例で言えば、素粒子が集まって細胞を創っている訳ですが、ここには二つの力を持つ空間が描かれているのです。第一は素粒子そのものを造っている空間であり、第二は多くの素粒子同士が引き合い一つのかたまりとなって細胞を創っている空間です。(図の赤丸)

この場合素粒子内空間のスケールは細胞内空間よりはるかに小さいために、その力はスケールに反比例して強大になっています。このため細胞内空間の中で強く固まったまま壊れることなく浮かんでいるのです。その結果、素粒子同士が無数に存在することになり、細胞内空間の中で互いに引き合い一つのかたまりをつくり上げていく。これが細胞なのですね。

この五角形の宇宙モデルにはそんな意味が込められているのです。

この細胞を表す五角形は、さらにスケールの大きな組織内空間の中に浮かんでいて、細胞同士が引き合い組織をつくり上げている。つまり同じ形が延々とスケールを変えながら繰り返されるのです。

このフラクタル構造を支えているのが空間であるということは言うまでもないことです。空間はスケールに応じた力を表すことでそれぞれのスケールの場に素粒子の世界や人間の世界、銀河の世界をつくり出している。これがスケールの概念で見る五次元の世界なのです。

それは空間が作りだす世界であり、空間そのものを認識する基準となるのがスケールの概念だという訳ですね。空間によって繰り返される五角形の現れは物質の姿として見ることが出来る。それを理解すれば、私達はスケールの概念によって空間を認識することが出来るのです。

 

五次元宇宙のモデルを眺めていると、部分と全体という形でいくつもの五角形が認められます。この時、今どの五角形を認識しているのかと考えてみたら、この認識はスケールによって変わっていることが分かりますね。

最も小さなスケールに意識を持てば、五角形は認識できず全体に黒い点が広がっているようにしか見えません。つまり黒い点が無数に点在している宇宙に見えるのです。

一方最も大きなスケールに意識を向ければ、五角形はたった一つにしか見えません。素粒子は認識されず「私」というこの手足しか見えないのです。

これをスケールの概念と呼ぶのです。そしてこのスケールの概念で見る世界観を五次元宇宙と呼ぶのです。

なぜ五次元というのかと言えば、時間の概念で見る四次元宇宙に対して、新たな思考方法であるスケールの概念を加えて見る世界観だからです。

五次元=三次元+時間+スケール という意味なのです。

 

 

しかし五次元思考は、こんなややこしい話に頭を使う必要はありません。ただ地球や素粒子を思い浮かべるだけでいいのです。そのスケールを意識さえすれば、地球を浮かべている空間とか素粒子を浮かべている空間というように、空間に対する認識が生まれてきます。

重要なことは、地球を浮かべている空間の身になってイメージを拡げる能力を身に着けることなのです。

するとスケールの概念は、銀河系を浮かべている空間の身になって空間を理解できるようになります。

そうすると、素粒子を浮かべている空間の身になって考えることも出来るはずですね。

すると当然、わが身を包んでいる空間の身になって空間のことを認識することが出来るはずです。

空間の身になって考える。これが空体の意味なのです。

 

般若心経は我が身に起こる苦悩を起点にして、救いを求めることでこの空体に行き着きました。

そして量子力学は、我が身の外にある物質の論理を追求して、空体に迫りつつあります。

そして五次元は、この空体を認識するための思考方法だったのです。

 

もう一度五次元の宇宙モデルを見ながら説明しますと、

一つの黒点を素粒子と考えた時、「私」は一番大きな五角形でした。

この時、私達が自分と考えるのが黒点の集まった大きな五角形であることは言うまでもありませんね。胴体があって頭と手足がついているこの肉体が自分だと、何の疑いも無く思ってきました。

よく考えると、この一連のとらえ方は黒点に意識を向けた見方だと分かるのです。これは重要な新たな気付きなのです。

もし、白地が黒に変ったら、画面は真っ黒になって何も見分けられませんね。つまり白地があるからこそ私たちはこの身を認識できるのです。

もちろん黒点が白になったら画面は真っ白で同じことになります。

言いたいことは、私達の認識には両方が必要なのです。

気付かなければならない重要なことは、

この黒点だけが存在しているという思い込です。白地は「私」ではない「無」なのだという意識を当たり前のように持っています。これを般若心経では顚倒夢想だというのです。

「私」は黒点だけで成り立っているのではない。むしろもっと根源的には「私」の存在のほとんどは白地、すなわち空間なのです。

その大きさは、この白地を「私」と認めたときに実感として現れます。

言うまでも無くこの白地を「空体」と呼ぶのです。

 

もしこの空体に意識を向けられるようになったら、壺が見えてきます。(上図の白い壺の絵)

黒にしか意識を向けなかったら、向き合う男女の姿以外に何も見えませんね。しかし白地を意識した途端、私達は全く同じ画面の中に壺を発見するのです。これはまさに命を司るエネルギーの納められた壺という訳です。

これと同じことが、物質と空間の存在するこの世界にも言えるのです。

空体をイメージするというのは、おそらく瞑想と同じ効果を生むと思われます。

瞑想は精神の高いレベルに達しようとする古くからの智慧ですね。禅を学んだことはありませんが、深く宇宙エネルギーの中に入り込んで、四次元思考を断ち切ろうとするのではないかと思えるのです。

上は五次元瞑想の図です。

 

四次元瞑想は、ひたすら無我を体感しようとしますが、

五次元瞑想は、空体の身になり切って意識し、銀河や地球や我が身、さらには素粒子までもをこの身に抱きかかえている空間の愛を体感することとなるのです。

それは「空体」の認識から生まれます。

 

 

(以下参考記事)

 

(現在連載中 私の体験)

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)16 私の体験4

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)15 私の体験3

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)14 私の体験2

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)13 私の体験

(量子力学を考える)

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)12 量子力学との合流4

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)11 量子力学との合流3

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)10 量子力学との合流2

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)9 量子力学との合流1

(般若心経をどう理解するか)

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)1

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)2

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)3

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)4

般若心経を読み解く? (五次元的解釈)5

般若心経を読み解く?  五次元的解釈)6

般若心経を読み解く? (五次元的解釈)7 一部加筆

般若心経を読み解く?   (五次元的解釈)8 追補

(以下は数回分をまとめた長文です)

凡人の語る宇宙論(アインシュタイン讃歌E=mc2)1

凡人の語る宇宙論( アインシュタイン讃歌E=mc2)2

 

 

 

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 般若心経を読み解く?(五次... | トップ | 般若心経を読み解く?(五次... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

般若心経を読み解く(五次元)」カテゴリの最新記事