愛用シャーペン
どうして描いているの?
邂逅展で一番多かった質問ですが、このシャーペンを見せながら何度も同じ答えをいたしました。
のしてんてん絵画は
基本的にこれ(シャーペン)一本で描きます。
0.5ミリ、B芯のみを使います。
基底材は市販の布キャンバス
キャンバスに鉛筆がのりやすくするため、この上にアクリル系ペイント(白)を塗布して描きます。
なぜ紙ではないの?
紙では出せない布の織り目の効果を利用するためです。布の描き難さが、逆にキャンバスと一体感を感じさせてくれます。
その上、布の弾力性が手の力を吸収してくれるので、シャー芯を折らないで描く力関係を意識的に作りだせます。そしてシャーペンを握る手首にかかる衝撃も抑えられるのです。これは板や紙ではできない芸当です。
なぜシャーペン一本(0.5ミリのB芯)なの?
鉛筆の種類を使い分けると、道具の力に頼ることになります。すると身体の生身の声が伝わらないのです。そこで道具の力を最小限に抑え、自分の身体の動きや力加減だけで想いを表現しようと考え出したのが、出来るだけ細い、たった一つの線だけで描く方法です。試行錯誤の末、0.5ミリのB芯に行き着きました。
どこまで行ったら芯が折れるか、指や腕が知っていますので、キャンバスとの間でそのギリギリの緊張関係を保つ面白さ。加えて布目の凹凸にミクロの世界を感じながら線を引く楽しさ。自分の力の加減だけで生まれる濃淡の世界。
これを道具なしでやれたら自分の身体と表現が完全に一体となる理想となるのですが、現実にはそんなことは不可能ですから、その理想を取り持つ最小限の道具が0.5ミリのB芯とキャンバスいう訳ですね。
この黄色っぽい色は?
キャンバスに鉛筆だけで描きますので、最後は鉛筆を定着させないと完成しません。
鉛筆の定着は普通フィキサチーフを使用しますが、私の絵の場合、闇の部分は鉛筆の線を何本も引いたものですから、何層にも重ねた鉛筆の粒子を定着しきれません。
そこで油絵用のニスをスプレーガンで吹き付けて定着するのですが、そのニスに着色(黄色やピンクを使う場合があります)していますので、ニスの重なり具合で色味が変化して見えるのです。
真っ黒のところは墨を塗っているの?
鉛筆で描いたものです。のしてんてん絵画の真髄は「塗る」行為を完全に排除して、「描く」に徹した技法です。描きつくす闇の部分がのしてんてん絵画最大の特徴です。
「描く」とは、彫刻に例えれば「彫る」ということで、黒い部分は彫り上げた闇という意識が私の中にあります。
下描きはするの?
描くものによりますが、形あるのもは最初に大まかな形だけ描いておきます。
制作中の自撮りはありませんが、たまたまこんな写真がありましたのでご覧ください。
この作品は2015年制作組作品「浄土」の一枚です。
のしてんてん絵画は人の真似はしない。足跡のない雪原を歩く。吉原治良の率いる具体美術(協会)の理念を受け継ぐ創作姿勢であることを、我が師(松田豐)を称える意味で申し添えます。
繊細かつ強靭なる鉛筆の線は、
宇宙全体をくまなく網羅している
宇宙神の神経!
宇宙神の神の経糸と
しっかり連絡連動☆
しています^よ^
いつもそのように感じています。
感動を有り難うございます!
まかこの感想より
使っている道具について、そんな風に色々訊かれるんですね~。
まあ……当然、でしょうか?
ウチのダンナならわかるかもしれませんね。仕事も趣味も、手先を使う職人的なものですから。
職人は道具を大事にするもんだ、とも、彼はよく言ってます。
職人と芸術家は違うでしょうが、モノを作る、という部分は同じでしょう。
門外漢でありますので、思い付きもしませんでした。面白いですね。
なんというか、あなたは何故日本語でお話を書くのですか?的な質問のような気がする、という部分もあります。
日本語以外使えないというか、血肉になってる言語がない、が、私の答えですが、絵描きさんが使う画材もそれに近いのかな?と思って。
違うのでしょうか?うーん😔。
良いにせよ悪いにせよ『血肉』なんだからどうしようもない。
今生の魂?が選んだ道具に理屈もくそもない、ピタッとくるのはソレ。
そんな気が漠然としていましたので(笑)。
あえて変える、という実験も、面白い気はしますが。
宇宙の神経とは法外な褒め言葉。
痛み入ります。
けれど私の目標はまさにそこにあります。精進してまかこさんの言葉に添えるような境地まで進みたいで^す^。
せっかく命を与えられたのですから、純粋に全うしたいと考えておられるのでしょう。フォースを感じま^す^(冗談をこめて)
道具を気にするのは、同業者か、創作意識のある方たちだと思うのですが、中でも職人はプロ。プロの絵描きもいわば職人ですよね。
道具にかける意識は人一倍繊細でしょうね。何せそれは自分の身体の一部なのですから、粗末に扱えば血が出るほどですから。
私(風呂の絵描き)にはそんなことはありませんけれど^ね^。
60越えた主婦が芥川賞とりましたね。
むっちゃんも道具(言葉)を大切に磨きぬいて下さい^よ^
そして私からの教訓は
道具は少ない方がいい!です。
血肉になった、ものだけが必要なのですね。今回芥川賞の方言のように^ね^
芥川賞関連?で、ちょっとした雑談。
昨日、テレビのニュースを見ていて芥川賞・直木賞の話題が放送され、ダンナに冗談半分に
『かわかみれいは芥川賞取らんのか?』なんて言われました。
アレは、少なくとも商業誌に作品を発表した実績のある新人作家を対象にした賞だ、私はそれより遥か以前のレベルだということを言うと、
『エロスと官能を書いたらエエやん。ウケるで』
と彼は言い出し、大笑いしました。
サスガ、女房の書いたものをまったく読まない男。
かわかみれいが、いわゆる『エロスと官能』を書くタイプの書き手じゃないこと、わかってないようです(爆)。
まあ、基本冗談で言ってる事はわかってますけど。
しかし考えようによると。
『エロスと官能』とはつまり、『生きている』という実感がダイレクトに感じられる瞬間、なのかも。
創作者たるもの、広い意味で『エロスと官能』を表現出来なくてなんとしましょう。
血肉の道具で、みずみずしい『エロスと官能』を追求すべく、今日も精進致しましょう。
冗談でしても、
フォースだなんて、
畏れ多いお言葉♪
実はスマホ移行後、以前にも増して、
誤字や間違いが多くて、
フォースどころかおっちょこちょい本領発揮の連続でし^て^;;
連絡連動も連結連動の間違いなのですけれど、
つまり宇宙の創造主であられる
宇宙神の宇宙神経、神の経糸波動は、
私たち万物すべての心身も含めまして、
宇宙全体をくまなく網羅していると、
私などは直感しているのですが、
この宇宙神の神の経糸波動への、
自覚無自覚によって万物それぞれの有り様も
変わってくるでしょうね。
私は兼ねてより、のしてんてん画伯が描かれる
鉛筆の線の一筋一筋が、宇宙神経神の経糸波動と連結連動していると感じていますが、
これからも、宇宙神の神の経糸波動と、
のしてんてん画伯が描かれる鉛筆ライン波動が、織り成すように相まって絵画活動が展開(天開)される思うのですが、ワクワクです(=^ェ^=♪
どうぞよろしくお願いいたします☆
またコメントありがとうございます。
私のブログからお返事させていただきますね
いつもお心遣いありがとうございま^す^
今日もかけがえのない唯一無二の1日
素敵な時をお過ごしくださいませ☆
感謝一念
まかこ 拝
建仁寺の龍は、墨と筆。のしてんてん様はシャーペン。その技法をご紹介頂き、やはり何処にもないのしてんてん流龍ですね。
邂逅展の出品された方々は、どなたも他で見たことが無いと素人ながら思いましたが、それぞれが、トライ&エラー、エラー&トライの結果、何処にもない物と感じさせたと存じます。
拙句
初雪にのしてんてんと跡つけて
>基本的にこれ(シャーペン)一本で描きます。
驚きました
シャーペンシル一本で
これほどの芸術が生まれるとは \(◎o◎)/
私の思い描いたホームドラマが、むっちゃんちで現実に起こっていようと^は^
そのしあわせに祝福あらんことを。
ところで官能ですね。
エロスにもいろいろありますよね。ドロドロしたモノから、カラッとしたもの。怨念めいたものから、クスッと笑えるもの。
官能座標のどのあたりがお好きですか
私はカラックス系が好きです^ね^
つまり私たちはほぼ100%同じものを同じ方向で見ているということかも知れません。
私にはそう理解できます。
実のところどんな創作であっても、宇宙神の経糸波動と連結連動している筈なのですけれど、そこに気付くか気付かないかで大きく変わってくるものなのかもしれませんね。
龍は宇宙神(空間)の化身
あるいは己(空間)の化身
今年は私にとって、龍の年です。よろしくお願いしますね。