(五次元宇宙 光が生まれるとき) 未完S30号
ほぼ描き切りましたが、ここから最終仕上げをして完成です。
闇の中から生まれる光。
その光を受け止めるものに対する気付きに手間取りましたが、ようやくその対象に行き着いた。それが、のしてんてん絵画の出発点だったと、先日書きました。
糸は私にとって、心の原点でした。
己とは何かという問いかけに、絵で答えを出すために私がやったことは消去法でした。
絵から、己の心にそぐわないもの、心から遠いいものを消していく。
すると最後に心のエキスが残るはず。そんな考えから行き着いた糸です。
その糸が、今描こうとしている五次元宇宙を内側から見た風景の主人公になったというのが、ナウイズム旗揚げ展に向けて作品制作の顛末です。
ところが、この糸が、私の思いもよらなかったところから、五次元宇宙と結びついたのです。
五次元宇宙(のしてんてん系宇宙)は、文字で自分存在を表現しようとしたものです。
同じテーマではありますが、長いあいだ、それは絵画表現とは交わらないままでした。
論理の世界と絵画は別もの、何度か論理に引きずられて絵画が硬直する愚を経験して頭を打ちながら、二股状態を続けてきたわけです。
この二股を一つに結び付けてくれたもの、
それが、
音楽を考える
音楽を考える 2
音楽について 3
の一連の記事の中にありました。
この記事は、私だけでは決して生まれななかった、不思議な偶然と必然を考えさせられる人のつながりを見せてくれますので、あえて文中で紹介しました。
そこで出会ったことばがこれです。
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最先端物理学が扱う、物質の最小単位は、粒子ではなく振動する「ひも」であるという「超ひも理論」
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ミチオ・カク教授が引用した言葉の一節です。
超ひも理論をネットで調べてみると。たくさんの説明が出てきます。私の理解を越えた世界だということは先に言っておきますが、こんな言葉にも出合いました。
超ひも理論とは物質の究極の要素は「粒子」ではなく「ひも」であるというものです。 超ひもの大きさは10-35[m] といわれ、原子の大きさの10-10[m]と比べてもとてつもなく小さいものです。 現在、素粒子は数百種類ありますが、これらは1本のひもで説明できる・・・・・
宇宙の姿やその誕生のメカニズムを解き明かし、同時に原子、素粒子、クォークといった微小な物のさらにその先の世界を説明する理論
という訳です。
つまり、すべての真実は空間にある。「吾は空なり」という考えに行き着いた五次元宇宙の根本はひもだというのです。
空間はひもの運動(波動)だという理論が、
絵画の中の、光を受けとめる最小のもの「糸」と結び着いた瞬間です。
私の絵心が、なぜ糸に行き着き、糸を描くことで安心したのか。
自分の感性に対して、頭が納得した一瞬でした。
二股に分かれた根っこがここにあったのです。
上の画像を見ていただくと分かりますが、糸ないと、光は空をさまよい、無駄をそぎ落とそうとする意識を止められずに真っ黒の絵になってしまうのです。
光はそれだけでは私たちの眼には現れない。
照らし出す対象がいるのですね。
そこに私たちがいるという訳です。
今回、いきおいでこんなことを書いてしましましたが、
お願いがあります。
もし絵を観ていただく機会がありましたら、
その時は、ここに書いたものはすべて袋詰めにしてゴミ箱に捨ててからにしてください^ね^
私がここで書きたかったことは、絵の説明ではありません。
心と心のつながりが、
どんなふうに新しい心を生み出していくのかという一例として紹介したかったからです。
のしてんてん絵画のスタートで、出会った「糸」を、「超ひも理論」にまで結び付けていただいたたくさんの心に感謝申し上げます。
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はるひ美術館による北籔和展(ナウイズム)のご案内
2017/2/8~2/26
ブログ内の関連記事
光は、照らし出す受け止める対象があって初めて見える、ですか。
深いですね。
光にせよ闇にせよ、ただそれだけだと知覚出来ない。光だ、闇だ、と受け止める者がいてこそ初めて『光』『闇』たりえる。
その最小単位が糸、だった、というマスターの発見までは、例のごとくお馬鹿なむっちゃんは得心するまではいきませんけど、ぼんやりとわかる、ような気はします。
絶対と相対の話を思い出しました。
絶対は永遠に答えない、という話も。
絶対は完結しているから問うても無駄、返事は返ってこない、だからこちらからにじりよるのだ、という話です。
絶対(光)が映し出す相対(私…糸)を、今日も見つめつつ……一杯の珈琲。
さて、とりあえず生きてゆきましょう(笑)。
ではまた。
超ひも理論、突き詰めた答えが原点を再び見つめる、光と闇をバランスを保ち共に描く…”境地”と言うレベルを見させていただき、ありがとうございます!
そして最後にあった”心と心のつながり”…だからこそ重みがある、そんな気がします。
”人生を経て再び戻ってきた答えにはその分重みが増している。以前とは比べ物にならないほどの裏打ちのある答え”
※これは単なる私見です汗
これからもこのブログ(喫茶店)で、面白い話をコーヒーと共に、むっちゃん様のような方と共に、お話を伺わせていただきます。
本当に有難うございます!!
分からないんだけれど、その気になってくる。それが大事なのかもしれません。
自分の中に生まれるものだけが真実ですから、分からない言葉を引き金にして、自分を見つめるきっかけになれば、この喫茶店も少しは役に立つというもの。
ゆっくり、何度でもお越しください。
入り口に小さな鈴を付けました。
ドアを開けたら「チりんチりん」
「いらっしゃいませ」
おくつろぎ頂けるでしょうか。
外はつらいことも多いし、緊張して肩のこることも多いと思いますが。
ここにいるときは、いっとき肩の荷を下ろして、おくつろぎください。
そうそう、面白い話ありましたら、お持ちくださいな。
記事にして、ワイワイ皆でやりましょ^う^