のしてんてん五次元龍「求道」
私達人間の認識についてその概要を前回(1)と(2)で書いた。
およそ私達が意識するすべてのものは認識なのである
ちょっとした心の痛み
疑問や不安や喜び
天井や床のゴキブリでさえ
私が知るのは私の認識を置いて他にはない。
この認識を踏まえて「私」という人間の成長を考えると次のようになるだろう。
①0次元
生まれた赤ちゃんは実在そのものである
まだ「私」という認識自体が生まれていないのである。
それは混沌とした実在を認識するための概念を持っていない(0次元)のためと考えられる。
概念とは混沌の世界を秩序付けるための道具と言っていいだろうか。
生まれたばかりの赤ちゃんは自分と周りを秩序つけて認識する能力がまだ生み出されていないのである。
②1次元
眼にするすべてのものが意味づけられないまま世界を眺めても
霧に覆われたように世界を見るしかない。赤ん坊はただ世界を明暗としてしか認識出来ていない。
しかし点が意味づけられるようになると、その霧の中に秩序が生まれる。点と点でない部分の認識が初めて生まれるのである。
その点が横につながって一本の線になるという想像が、線の概念となって世界を秩序付け始めるのである。
例えていえば赤ちゃんがハイハイ期に成長するようなものだ。
③2次元
世界を二本の線によって秩序付ける能力が身につくと認識世界が次元を超えて大きくなる。
線から面に認識世界が変わったのである
立って歩けるように成長した赤ん坊は、世界を平面として認識できるのだ。
④3次元
世界を秩序付ける線が3本になると、認識する世界はさらに大きくなってゆく。
認識は面から空間に広がり、宇宙を視野に入れる大きな認識世界を持つようになる。
三次元では鳥や昆虫が空を飛ぶという意味が理解できるようになるのである。
0次元から3次元へと、概念が増えるたびに認識の世界が倍倍と増えていくことに注意を向けるべきであろう。
⑤4次元
三次元の認識世界に加えて、
時間の概念が生まれた。時間は物が変化する事実を認識するために生み出された。
三次元が物質の世界を認識する三つの概念だとすると、時間は心を表す概念だともいえるだろう。
時間の概念を手に入れた人間は、三次元の空間に対して、未来やj現代そして過去の世界を認識できるようになる。
その認識世界の大きさは、幾何級数的に増えていくのが分かるだろうか
これらはすべて、世界を秩序付けるための概念を身に着けてきたからなのである。
⑥五次元
四次元の認識世界にスケールの概念が加わると
今この世界に対して極大、極小の世界を想像する能力が身につく
スケールの概念は人間の次なる進歩の可能性を持っているのである。
実在の世界は認識ではとらえきれない全一の存在である。
しかし人間の認識はいまだ成長期なのである。
確かに時間の概念だけでは実在の認識は届きようもないが
五次元は、心を時間とスケールの作る座標で観ることが出来るのだ。
図でも分かる通り、五次元は実在に限りなく近づくことが可能なのである。
人間が五次元認識を身に付けたら、世界は変わり得るのである。
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