三時に起床、そのまま浜に行く。
昨日やり残した、草で覆いつくされた場所に着いたがまだ夜明前だ。
白い大理石の上にはびこる草なので、暗がりでも大体の見当はつく。
蔓性のハマヒルガオの一種だろうか。
最初密集した葉っぱに気をとられ、闇雲に手を伸ばしていたが、
そのうち、要点は蔓の根元だと分かってきた。
瑣末に囚われないで、ひたすら蔓をたどってその根元を目指す。
何本か引くと、いっきに葉っぱが地面から離れ、白いマーブルが現れる。
覆われたその場所に惑わされず、蔓の根元を探す。
それは私の頭にある煩悩とよく似ている。
煩悩の葉っぱに杞憂する毎日、それでは何度振り払ってもものの解決にはならない。
蔓をたどれ、
しっかりと、真実をとらえて離すな。
そして根元を引き抜くのだ。
夢中で草引きをした。
黎明の中で作業をしていると、朝は階段を上ように光の量を増して行くのがわかる。
太陽を肩越しに見上げるようjになってその場から立ち上がった。
緑の絨毯だった場所が真っ白になって目に飛び込んできた。
ありがたかった。
この喜びが、ありがたいと思った。
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