肌寒い雨が降っている。
歩くとちょうどいい気温だ。
昨日のやり残したところ、二本の指でつまんで引く大きさの草が拡がる場所。
一本ずつ、心をこめてということが試される場所だ。
小さな草は、手を伸ばして引く前にもう次の目標に目が移る。
つまり心が流れる。
早くきれいにしたいという気持ちがあって、その思いに流されてしまうのだ。
実生活の中でよくある経験だ。
忙しいということに心が奪われ、今を忘れて生きてしまう。
時間に追われて、昼何を食べたかさえ思い出せないことがある。
そんな心の憐れさが
小さな草一本が教えてくれる。
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