上通並木坂から上林町の信愛女学院裏通りへ曲がったところにある宗岳寺の掲示板に、肉太の毛筆で書かれた次のような揮毫が貼られていた。
山あれば山を観る
雨の日は雨を聴く
春夏秋冬
あしたもよろし
ゆふべもよろし
種田山頭火
家へ帰ってから調べてみると、これは種田山頭火が五十路を過ぎ、憧れていた幕末・明治期の俳人・井上井月の墓参を思い立ち、信州を目指した頃の作品をまとめた第三句集「山行水行」(昭和10年発刊)の中の一句であるという。
自由ではあるけれど、哀感ただよう彼の生き様がしみじみと伝わってくる。
山あれば山を観る
雨の日は雨を聴く
春夏秋冬
あしたもよろし
ゆふべもよろし
種田山頭火
家へ帰ってから調べてみると、これは種田山頭火が五十路を過ぎ、憧れていた幕末・明治期の俳人・井上井月の墓参を思い立ち、信州を目指した頃の作品をまとめた第三句集「山行水行」(昭和10年発刊)の中の一句であるという。
自由ではあるけれど、哀感ただよう彼の生き様がしみじみと伝わってくる。