徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

たかが 子ども芸 されど・・・

2012-12-07 15:40:58 | 音楽芸能
 今年も“わらべ”押しの一年が過ぎようとしている。このブログに今年は既に350本を超える記事を投稿したが、そのうち“わらべ”に関する記事が77本を数える。
 それはさておき、中村花誠さん率いる「少女舞踊団ザ・わらべ&子供舞踊団こわらべ」については、必ずしも好意的な話ばかりが聞こえてくるわけではない。メディアに取り上げられたり、華やかな大舞台に起用されたりすることに対する妬みみたいなものがあってもけっして不思議ではないし、彼女らが出演する場が不適切だと教育的な面から意見を言う人もいる。また、日本舞踊に関わっている人たちの中には明らかに「たかが子どもの芸」と冷ややかに見下している向きもある。
 しかしよく考えてみると、今から400年以上も前、今日の歌舞伎や日本舞踊の源流となったのは「ややこ踊り」と呼ばれた稚児たちの踊りだったのである。幼い子どもたちの純粋な表現力に、当時の民衆は新しい文化の息吹を感じとり、熱狂したのである。「たかが子ども芸 されど子ども芸」なのだ。