徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

漱石の熊本第6番目の家

2015-03-22 20:20:08 | 


 所有者が手放す意向を示している「漱石第6旧居」(熊本市中央区北千反畑町)の保存に向けて、漱石関係の団体が協力して動き始めたというニュースが先日の熊日新聞に載っていた。なので久しぶりに「漱石第6旧居」まで歩いて行ってみた。「漱石第6旧居」というのは、熊本で4年3ヵ月を過ごした漱石が最後の3か月暮らした家。ここが漱石旧居として正式に保存されることになれば、内坪井の「第5旧居(漱石記念館)」および水前寺成趣園東隣の「第3旧居」と合わせ、三ヶ所の旧居が揃うことになり、来年・再来年の「漱石記念年」に向けてとても喜ばしいことだ。
 漱石は明治33年(1900)、熊本を去ってイギリス留学するわけだが、イギリスに滞在した2年間、実は熊本の第五高等学校に籍を置いたままだった。ということはこの「第6旧居」はその間、そのままの状態だったのだろうか。鏡子夫人などご家族はここに住んでおられたのだろうか。昨年11月に行われた「漱石記念年」のプレイベント、「“SOHSEKI”トークス」では、イギリスから帰国した漱石が熊本に立ち寄ったのだろうかという話題が出ていた。特に記録は残っていないようだが、正式に五高の職を辞す挨拶に来たようだという話だった。
 この後、漱石は第一高等学校と東京帝国大学の講師となる。そして明治40年(1907)に教職を辞め、朝日新聞に入社して職業作家となるわけだが、この朝日新聞入社に際して動いたのが池辺三山、渋川玄耳といった「熊本コネクション」。熊本との縁は深いようだ。ちなみにわが家の近くには、池辺三山の生家跡や渋川玄耳の旧居跡がある。


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2 コメント

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漱石第6旧居 (TRIK)
2015-03-23 17:19:55
「漱石記念年」に向けて少しづつ盛り上がってきました。是非、この旧居も残してほしいです。
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Re: TRIKさん (FUSA)
2015-03-23 19:16:58
そうですね!
整備されれば「第5旧居」と合わせて観光ルートになるでしょうね!
ホントは「第3旧居」も元の位置に戻してほしいんですけどね・・・
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