
社会保険庁のずさんな年金記録管理の原因を究明する総務省の「年金記録問題検証委員会」の最終報告書が発表された。この報告によれば、ずさん極まりない実態が浮き彫りになったと同時に、数多くの横領がいまだ明るみに出ていない可能性もあると指摘している。そして5000万件の宙に浮いた年金記録の照合も約4割は特定できないおそれがあるという。舛添さんが頑張っているのは認めるが、何10年にもわたって積み重なったヘドロを除去し清らかな流れに変えるのは、短期間でできるような容易なことではないことぐらい誰でもわかる。話を聞けば聞くほど、これはずさんとかいう問題ではなく、組織的な犯罪と言っていいのではないか。