ぎょうれつのできるスパゲッティやさん/ふくざわ ゆみこ/教育画劇/2020年
2011年、2016年の「ぎょうれつのできる」シリーズの第三弾。
木の家に住んでいるネズミの大家族、今日のごはんは、おじいちゃんの とくいなスパゲッティ。「いただきまーす」とあいさつをしたとき、窓の外で「ぐううううううう~っ!」とおおきな おなかのおとがなりました。
しましましっぽのレッサーパンダが、おひるねしすぎて、おなかがぺこぺこで、ぐったりしていました。
「たいへんだ!」みんなは じぶんたちの スパゲッテイを ぜんぶ 食べさせましたが、ちいさなネズミのおひるごはんでは とてもたりません。おじいちゃんは、うちじゅうの食材を使って、新しいスパゲッティをつくりますが、家の食べ物がからっぽに なってしまいました。
レッサーパンダさんが、あやまると、「こまったときは、おたがいさまじゃ」と、おじいちゃんがわらっていいました。
でも、それではレッサーパンダさんの気がおさまりません。「ぼく、スパゲッティの材料を探してくる!」と、森へ走り出しました。
森の中で、崖のとちゅうにおちたイヌさんの荷車の車輪をとってあげ、トカゲさんを助け、まいごになったニワトリのヒヨコを見つけ出すと、イヌさんの荷車はスパゲッテイの材料でいっぱいになりました。
においでみつけられるイヌさんのおかげで たくさんのきのこ、トカゲさんの庭で、トマト、タマネギ、ニンニク、バジル、ニワトリさんの牧場で、チーズ、なまクリーム、たまごを手に入れたのです。
たくさんあつまった食材で、家族だけでは食べきりません。そこへクマさんが。
みんながあつまるころには、あたり一面、スパゲッテイの いーい においがただよいます。
自分たちが用意したお皿やフォークで、みんなで食べる様子はとってもおいしそう。食べたあとのお昼寝も幸せそうです。
イヌさんやトカゲさんなどをたすける場面では、「こまったときは おたがいさま」と、声をかけていくのもやさしい。
とても ほっこりします。
ぎょうれつのできるレストラン/ふくざわゆみこ・作/教育画劇/2016年初版
ぐうぐうやまのてっぺんにあるフクロウのレストランは、わたりどりさんたちでいっぱい。
一息ついて、気がつくとこどものポーがいません。
ポーはまだ飛ぶことができません。
そのとき木のしたのほうから、にぎやかな声。よくみるとぐうぐうやまの動物たちのにぎやかな行列ができていました。
ポーはコックさんになるのが夢で、レストランの仕事を手伝いのですが、お父さんお母さんはもっと大きくなってからと笑います。
おつかいができるようになったらレストランを手伝ってもいいと言われ、おつかいにいけると羽をひろげて、飛び出したのはいいのですが、とべなくて下におっこちてしまったのです。
そこであったのはおいもをそだてるのが得意なモグラさん。いっぱいとれたのはいいのですが、うまく料理ができません。
そこでポーは、おいもをつかったおいしいおいも料理をつくります。
するとおいしそうなにおいにさそわれて、動物たちがあつまってきて、モグラのレストランはおおにぎわいになったのでした。
動物たちが笑顔でおいしそうに食べるおいも料理の数々。
スイートポテトに、グラタン、おいものカップケーキ、おいものタルト、だいがくいも。
ポーのお父さんお母さんは、ポーの作ったおいも料理をメニューにくわえます。
メニューものっていて、おいしそうなにおいがかおる絵本です。
ぎょうれつのできるはちみつやさん/ふくざわゆみこ・作/教育画劇/2011年初版
まだ雪が残るぐうぐう山で、クマのクーとマーがねむっていると、ママの声。
南の国の花畑で、はちみつを あつめているパパから 小さな瓶と絵ハガキが。
なかにはレンゲのはちみつ。
次にはクローバーのはちみつが パパからとどきます。
雪が消え、木々の芽がめぶくころ、タンポポのはちみつが。
パンや紅茶の中に はちみつをいれてたべるクマの親子のすがたを、森の動物たちが うらやましそうにながめています。
ぐうぐう山にアカシアの花がさいたころ、パパが、レンゲ、アカシア、クローバー、タンポポ、モミのき、クリのき、レモンのきなど たくさんのはちみつを 瓶に詰めて かえってきました。
山は 花ざかり。いよいよ、「クマのはちみつや」の開店です。
この日を待っていた森の動物たちが、屋外の木のテーブルにせいぞろいして おいいしそうに 食べています。
表紙を見るだけも おいしそう。
はちみちの種類の多さ、アカシアの解説や はちみつ&ホットケーキのレシピも。