どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ぼくからみると

2019年12月21日 | 絵本(日本)

    ぼくからみると/高木仁三郎・文 片山健・絵/のら書店/2014年

 

高木さんのお名前を知ったのは、3.11のあと。原子力に依存しない社会の実現を目指していた方。絵本もかかれていることをはじめて知り、手に取ってみました。

夏休みのある日、昼下がりのひょうたん池の風景。

つりをしている よしくんからの目で

池の魚の目で

とんびの目で

かやねずみの おとうさんの目で

花にむらがる みちばちの目で

あまがえるの目で

木の上の もずの目で

おなじ瞬間、上、下、横と異なった視点からみる ひょうたん池の 表情が、片山さんの油絵で つたわってきます。

文は最小限、見る人の想像にゆだねています。

さまざな命が交錯している世界。視野を大きく持つと見えてくる風景も広がります。