ぼくからみると/高木仁三郎・文 片山健・絵/のら書店/2014年
高木さんのお名前を知ったのは、3.11のあと。原子力に依存しない社会の実現を目指していた方。絵本もかかれていることをはじめて知り、手に取ってみました。
夏休みのある日、昼下がりのひょうたん池の風景。
つりをしている よしくんからの目で
池の魚の目で
とんびの目で
かやねずみの おとうさんの目で
花にむらがる みちばちの目で
あまがえるの目で
木の上の もずの目で
おなじ瞬間、上、下、横と異なった視点からみる ひょうたん池の 表情が、片山さんの油絵で つたわってきます。
文は最小限、見る人の想像にゆだねています。
さまざな命が交錯している世界。視野を大きく持つと見えてくる風景も広がります。