Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

エドワード・エルガーのヴァイオリン協奏曲ロ短調作品61を聴きながら、片倉町から和田町まで歩く

2010-09-25 09:01:09 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は片倉町から和田町まで歩きました。
またもや炭やに寄って、ちょっと飲んでいく。
途中聴いたのは1857年生まれのエルガーの作品。
彼の略歴については以前触れたので省略する。
ヴァイオリン協奏曲ロ短調作品61は、1910年に作曲された。
クライスラーのために作曲された作品のようである。
聴いたCDは、ナイジェル・ケネディのヴァイオリン、
サイモン・ラトル指揮、バーミンガム市交響楽団の演奏による。
第一楽章アレグロは、古典的なソナタ形式で書かれている。
オーストラのみによる哀愁を漂わせた最初の部分で主題が提示され、
ヴァイオリンが入り、その二つの主題が扱われていく。
展開部では独奏ヴァイオリンの活躍ももちろんみられるのだが、
管弦楽のみによる展開の部分は交響曲風であるなとも感じる。
ケネディによる独奏ヴァイオリンの音色は甘美で心地いい。
再現部以降独奏ヴァイオリンと管弦楽との華麗な競演が続き、
独奏ヴァイオリンの高度な技巧をみせる部分も用意され、
盛り上がりをみせたところで、最後堂々とした感じで終わる。

第二楽章アンダンテは、冒頭管弦楽のみで始まり、
しばらくして独奏ヴァイオリンが入り、
ゆったりとした牧歌的な旋律を奏でる。
ブラームスのようにロマンティックな音楽であり、
独奏ヴァイオリンが雄弁に甘美な旋律を奏でていく。
最後は、穏やかに独奏ヴァイオリンの音と
やわらかな管楽器の音を中心に消えるように終わる。
第三楽章は冒頭アレグロ・モルトで始まる長い楽章である。
独奏ヴァイオリンが高度な技巧を示しながら、
速く軽快な旋律を奏で、管弦楽との競演が続いていく。
ゆったりとしたレントによるカデンツァの部分に入るが、
弦楽器のトレモロなどで伴奏するアコンパニャータであり、
その上で独奏ヴァイオリンが自由な感じでカデンツォを展開し、
やがて独奏ヴァイオリンのみといったんなるが、再び伴奏が入り、
そこで第一楽章の第一主題が回想風に顔を現し、カデンツァが終わる。
そしてテンポは再びアレグロ・モルトの部分となり、
最後は管弦楽とともに盛り上がって、壮麗な感じで終わる。
それにしても長いヴァイオリン協奏曲である。
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二俣川から美立橋まで歩く、そしてオリヴァー・ナッセンの「花火で華やかに」を聴く

2010-09-24 04:03:46 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は二俣川から美立橋まで歩きました。
今回とりあげるのは1952年生まれのナッセンの作品。
ジョン・ランバートに学んだ彼は、
タングルウッド音楽祭で、ガンサー・シューラーに師事した。
指揮者としても活動しているようである。
聴いたCDはサイモン・ラトル指揮、
バーミンガム市交響楽団の演奏によるもの。
「花火で華やかに(Flourrish with Fireworks)」は、
1988年に作曲され、1993年に改訂された小品である。
ストラヴィンスキーの作品「花火」に影響を受けたようだ。
空に向かって放たれる無数の花火の様子を、
より現代的に、そして幻想的に描写した作品で、
弦楽器のピッチカートが効果的に使われる。
金管楽器・打楽器とともに終わりにかけ盛り上がりをみせ、
最後は華やかな感じの中、突然終わる。
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二俣川から鶴ヶ峰まで歩く、そしてアーノルド・バックスの映画音楽「オリヴァ・ツイスト」を聴く

2010-09-23 08:46:51 | アーノルド・バックスの作品
昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
歩いている間にMP3の電池が切れ、音楽は聴けなかった。
今回とりあげるのは1883年生まれのバックスの作品。
彼の略歴については以前触れたので省略する。
映画音楽である「オリヴァ・ツイスト」は1948年作曲された。
聴いたCDは、バーナード・ハーマン指揮、
ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるもの。
このCDの中には「フェイギンの遊び」と「フィナーレ」の2曲が入っている。
デッケンズの作品によるこの物語は、
新救貧法に対する抗議がこめられているようだ。
救貧院で育ったオリヴァを主人公とし、
舞台はロンドンの下町で、盗賊たちの世界が描かれているようだ。

「フェイギンの遊び」は、軽快な曲であり、
金管楽器が活躍し、華やかな行進曲風の曲である。
窃盗団の頭であったフェイガンがおこなう悪事を
描写しているのであろうか、映画を見ていないのでわからない。
「フィナーレ」は、最後を飾る華々しく始まる。
それまでに登場した主題が扱われているのだろうか。
回想風の音楽が続き、最後は静かに終わる。
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アーサー・ブリスの色彩交響曲作品24(F.106)を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2010-09-22 08:19:10 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは1891年生まれのブリスの作品。
彼の略歴については以前触れたので省略する。
色彩交響曲作品24(F.106)は、1921年から1922年の間に作曲された。
作曲者の出世作となるこの各品は、各楽章が紫、赤、青、緑という
色の特徴を管弦楽で表現しようとした意欲的な作品である。
聴いたCDはデーヴィッド・ロイド=ジョーンズ指揮、
イギリス・ノーザン・フィルハーモニアの演奏による。
第一楽章パープル(アンダンテ・マエストーソ)は、
ゆったりとしたテンポで演奏が始まり、優雅な感じである。
この色は高貴さとか壮麗さや死を象徴するようで、
確かにそのようなイメージは伝わってくる。
イギリスらしい旋律に溢れ、弦楽器が奏でる旋律は美しい。
中間部管楽器同士が絡み合っていくところ牧歌風でいい。
悠然とした感じで、最後は静かに消え入るように終わる。
第二楽章レッド(アレグロ・ヴィヴァーチェ)は、
軽快なテンポで始まるスケルツォの楽章である。
この色には葡萄酒・酒宴や勇気もしくは魔術を象徴するようだ。
荒々しさは酒宴や勇気を表現しているような感じである。
この楽章にもイギリスらしさがみられ、金管楽器の低音の響きが心地よい。
最後の金管楽器によって華々しく終わるところもなかなかいい。

第三楽章ブルー(おだやかに、流れるように)は、
ゆったりとした弦楽器の伴奏の上にフルート・ソロが美しい旋律を奏で、
そこにオーボエなど管楽器も加わり、さわやかな感じである。
この色は深い水、空、忠義などやメランコリーなどを象徴するようで、
フルートやハープがゆったりと流れる川と青い空を感じさせ、
オーボエが牧歌風に奏し、イギリスの田園風景を想起させる。
弦楽器がテンポをあげ、ホルンなどが加わり、いったん盛り上がるが、
それは強い風が吹くきまぐれなイギリスの天気の様子を描写している感じでもある。
そのあとはおだやかなテンポで、牧歌風の美しい音楽が流れていく。
そのあと少しテンポをあげ、金管楽器がコラール風に旋律を奏でていく。
軽快なリズムだけが残り、オーボエやフルートなど木管楽器がからみ、
最後は弦楽器だけが残って静かに終わる。
第四楽章グリーン(モデラート)は、弦楽器の合奏中心に始まる。
この楽章は弦楽器と木管楽器による二重フーガで作られているようだ。
この色は青春や希望、勝利・春・幸福などを象徴する。
ゆったりとしたテンポで始まるこの曲には、若々しさが感じられる。
やがて木管楽器だけによる部分となり、ここからフーガが始まる。
軽快なテンポで展開しながら、金管楽器も加わっていき、
フランスのプーランクやミヨーを思わせるような明るい音楽になっていく。
ティンパニが加わり、荒々しいリズムが刻まれ、
金管楽器が加わり、盛り上がりをみせていき、
最後の終わり方はフィナーレらしく、堂々と終わる。
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ハヴァーガル・ブライアンの交響曲第8番変ロ短調を聴きながら、片倉町から横浜まで歩く

2010-09-21 22:11:18 | ハヴァーガル・ブライアンの作品
昨日は片倉町から横浜駅まで歩きました。
そのあと和田町の炭やに行き、飲んだ。
この前ニルス・ゲーゼの話で盛り上がった人たちが偶然いて、
ステンハンマルの話になって楽しかった。
途中聴いたのは1876年生まれのブライアンの作品。
彼の略歴については以前触れたので省略する。
交響曲第8番変ロ短調は、1949年に作曲された。
楽器編成は4本のホルンと3本のトランペットとトロンボーン、
ユーフォニウム、チューバ、ティンパニ、ハープ、ピアノ、オルガン、
サクソフォン、鉄琴、7名を要する打楽器群、弦楽器となっている。
聴いたCDはサー・チャールズ・グローブスの指揮、
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
この曲はいつくかの部分に分かれているが、切れ目なく続けて演奏される。
冒頭のモデラートは、小太鼓のリズムにのって金管楽器群が行進曲風に奏で、
そのあと弦楽器が入り、そのうえに金管楽器が華やかに奏でる部分となる。
これを2回繰り返したあと、これらをもとに展開し、激しくなっていく。
途中ピアノと弦楽器と鉄琴、木管楽器による室内楽風な音楽となるが、
最後小太鼓と金管楽器により盛り上がりをみせ、静まったあと、
次のアンダンテ・モデラート・センプレ・カンタービレの部分に入る。
弦楽器によるゆったりとしたテンポの上に、
複数のフルートが軽快に旋律を奏し、他木管楽器がからみ、
背後ではホルンがそれに呼応しながら、曲は進行していく。
ホルン同士の対話、それに続きファゴット同士の対話が続く。

次のアレグロ・モデラートの部分は、再び小太鼓が行進曲のリズムを叩く。
そして金管楽器が加わり盛り上がりをみせたあと、
ハープとオーボエの音楽となり、弦楽器が加わりおだやかな曲となる。
やがて、感傷的な音楽になり、情熱的に盛り上がりをみせ、
静かになって鉄琴とフルートとハープが加わった音楽となる。
次のレント・エ・モルト・テネラメンテの部分は、
ハープと弦楽器に鉄琴も加わった夢見心地の音楽が展開される。
そのあとは木管楽器中心に展開され、弦楽器の低弦も活躍する。
牧歌風の音楽であり、フルートが最後に登場する。
パッサカリアⅠの部分は、木管楽器などが軽快なリズムを刻み、
金管楽器や打楽器が加わり盛り上がりをみせ、いったん静まる。
徐々にまた盛り上がりをみせ、金管楽器などにより2音による
強烈な音楽が登場し、次のパッサカリアⅡの部分に移る。
オーボエなど木管楽器がしばらく活躍し、ハープがこれに絡み、
それが金管楽器により打ち破られ、徐々に荒々しい音楽になる。
盛り上がりをみせたあと、静寂となりこれを繰り返すが、
終わりの方では弦楽器とハープだけの幻想的な音楽となり、
オーボエが加わり、ホルンが曲の冒頭に出た旋律を奏で、
打楽器の一音が渋く響き、最後静かに終わる。
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