Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

フランク・ブリッジの「ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための幻想曲嬰ヘ短調」を聴く

2010-09-20 06:02:56 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は飲み会があり、ウォーキングは休みました。
今回取り上げるのは1879年生まれのブリッジの作品。
彼の略歴については以前触れたので省略する。
「ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための幻想曲嬰ヘ短調」は、
アマチュアのヴァイオリニストであった人物
ウォルター・ウィルソン・コベットの委嘱を受け、
1909年から1910年の間に作曲されている。
1911年にヘンケル・ピアノ四重奏団により、初演された。
聴いたCDはマーティン・ラスコーのピアノ、
マッジーニ四重奏団の演奏によるもの。
悲劇的な感じの導入部に始まり、ピアノが奏でる主題は美しい。
弦楽器がそれに呼応して、流れるように旋律を奏でていく。
ゆったりとした部分から、途中動きのある軽快な部分に移り、
時に激しく、リズミカルに進行していき、
それぞれの楽器が歌うように旋律を奏でていく。
そのあとスケルツォ風の旋律を軽快に奏で、
ゆったりとして牧歌的で叙情的な部分を経て、最後は静かに終わる。
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エリック・コーツの「サマセットの緑の丘」と「石割り人、ジョン」を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2010-09-19 05:19:41 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは1886年生まれのコーツの2つの歌曲。
彼の略歴については以前触れたので省略する。
「サマセットの緑の丘」と「石割り人、ジョン」は、
弁護士として活躍していたフレッド・ウェザリーの詩に、
コーツが手を加えて曲にした作品で、
「サマセットの緑の丘」は1913年に、
「石割り人、ジョン」は1909年に作曲されている。
聴いたCDはイアン・ウォレスのバリトン、
サー・エドリアン・ボールト指揮、
BBCコンサート管弦楽団の演奏によるもの。
「サマセットの緑の丘」は、弦楽器の伴奏に乗り、
バリトンが朗々と歌いだす曲で、
豊かな自然の情景を歌ったロマンティックな曲である。
「石割り人、ジョン」は、ワルツ風の伴奏に乗り、
バリトンがユニークに歌う軽快な歌である。
楽しい感じの曲で、最後は爽快な感じで終わる。
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アダム・カースの2つのスケッチを聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2010-09-18 05:12:50 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは1878年生まれのカースの作品。
ニューカッスル・アポン・タインに生まれた彼は、
ロンドンの王立音楽院(アカデミー)でフレデリック・コーダーに師事した。
ドイツのハノーヴァーでも音楽の勉強をしたようだ。
その後はウィンチェスター大学で音楽を教え、
王立音楽院でも和声学・対位法の教授として教育活動に従事したようだ。
作曲家としては、若い弦楽奏者やピアノ奏者のための作品を残したようである。
2つのスケッチは1924年に作曲され、ザ・プロムス(BBCプロムス)で初演された。
弦楽オーケストラのために作曲された作品である。
聴いたCDはデーヴィッド・ロイド=ジョーンズ指揮、
ノーザン・シンフォニアの演奏によるもの。

「北方の歌」は、叙情的で民謡風の旋律がチェロによって奏され、
ヴァイオリンがそれに呼応して始まる。コントラバスの低音の上、
ゆったりと歌うような旋律は味わい深いものをもっている。
「北方の踊り」は軽快なリズムで始まる躍動的な作品である。
のびやかに歌うように奏でられる民謡風の旋律がいい。
リズミカルで、最後まで駆け抜けていくように爽快な曲である。
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コンスタント・ランバートの「哀愁のブルース」と「哀歌」を聴く

2010-09-17 06:15:38 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は夕方歩こうとしたところ大雨となったため、
ウォーキングはお休みすることにしました。
今回とりあげるのは1905年生まれのランバートの作品。
ロンドンで生まれた彼は、10歳の頃から作曲を始め、
王立音楽大学に入学し、ヴォーン・ウィリアムズに師事したようである。
ディアギレフの委嘱で「ロミオとジュリエット」の音楽を作曲し、
ジャズに影響を受けた作品も書いており、指揮者としても活動したようだ。
聴いたCDはアンソニー・ゴールドストーンのピアノ演奏によるもの。

「哀愁のブルース」は、1927年に作曲された小品である。
1927年から1931年の間は彼がジャズに影響を受けた時期で、
その時期に作曲されたこの曲も聴けば、いかにもブルースであり、
そのブルース風の音楽とクラシックの叙情的な音楽が交互に現れる。
フローレンス・ミルズというジャズ・シンガーから影響を受けたようだ。
「哀歌」は、ハリエット・コーエンというイギリスのピアニストのために
1938年に作曲された小品であるようだ。
レント・モルトで始まるこの曲は深い悲しみに満ちている。
繰り返される右手のオスティナート風の音型に、低音の旋律が絡み、
そのあととても重々しい音楽になり、最後低音が響く中、静かに終わる。
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サー・チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォードの歌曲集「海の歌」作品91を聴き、三枚町から西谷まで

2010-09-16 06:14:38 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は三枚町から西谷まで歩きました。
途中聴いたのは1852年生まれのスタンフォードの作品。
彼の略歴については以前触れたので省略する。
歌曲集「海の歌~」作品91は1904年に作曲されたようだ。
バリトンと合唱と管弦楽のために作曲された作品である。
歌詞はイギリスの詩人ヘンリー・ニューボルトによるものである。
聴いたCDはジェラルド・フィンリーのバリトン、
BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団および合唱団の演奏、
リチャード・ヒコックス指揮によるものである。
第一曲「ドレイク提督の太鼓」(テンポ・ディ・マルチャ・モデラート)は、
テンポ・ディ・マルチャとあるように行進曲の速さで、軽快なテンポで始まる。
フィンリーの歌は表情豊かでいいし、それを支える管弦楽の伴奏もいい。
途中から合唱が入り、盛り上がりをみせ、最後は合唱と管弦楽が残って終わる。

第ニ曲「港を離れて」(アンダンテ・エスプレッシーヴォ)は、
おだやかなテンポでバリトンが歌い、合唱がそっと加わる。
管弦楽の伴奏はブラームスを思わせるように牧歌的で美しい。
第三曲「デヴォン、ああデヴォン、雨よ風よ」(アレグロ・モルト)は、
不安を感じさせるような弦の急がせるようなリズムに乗って、
バリトンが軽快に歌い、合唱もそれに加わり、盛り上がって終わる。
第四曲「家路」(アンダンテ・トランクィロ-ピュ・レント)は、
ホルンの吹奏にオーボエなど木管楽器が応え、牧歌的な雰囲気の中、
バリトンがゆったりと歌い始め、合唱も加わっていく。
最後は弦楽器とホルン・木管楽器が残りのどかな感じで終わる。
第五曲「オールド・スーパーブ号」(アレグロ・モルト-プレスト)は、
バリトンが軽快なテンポで歌い始め、楽しい感じの曲である。
合唱が加わり、最後は管弦楽によって盛り上がりをみせ、堂々と終わる。
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