温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

新戸倉温泉 戸倉観世温泉

2009年08月03日 | 長野県


信州の戸倉上山田温泉は、千曲川を挟んで左岸が上山田温泉、右岸が戸倉(新戸倉)温泉というようにわかれていますが、典型的な温泉街である上山田温泉とは対照的に、戸倉(新戸倉)温泉は住宅街のなかに温泉や旅館がポツリポツリと混在しており、言われなければ温泉があるとは気づかずに通り過ぎてしまいそうなところです。

この新戸倉温泉にあるのが温泉ファンの間で名高い公衆浴場「戸倉観世温泉」です。公衆浴場にしては大きな建物で駐車場も広く、内部も明るくて綺麗に保たれています。脱衣所から浴室へ扉を開けると強いたまごの匂いが鼻を突くとともに、大きな浴槽に張られたお湯の緑色が目に飛び込んでくるので、思わず温泉好きの心が躍ります。お湯に浸かると体中に小さな気泡が沢山付着し、肌をさするとつるつるすべすべします。
たまご臭にたまご味という典型的な硫黄泉。従いまして緑色に見えたお湯は実際には薄い黄色で、浴槽のタイルが青いために混色して緑色に見えるようです。実際にお湯がオーバーフローしているところは黄色い析出物が付着しています。お湯が綺麗に透き通っているのでとても美しく、そのお湯が贅沢に掛け流されているので、色の美しさといい湯使いの良さといい、お湯に使っていると何ともいえない気分になれました。




これだけではありません。大きな浴槽の奥には小さな桧風呂があり、こちらにも硫黄泉のお湯が絶え間なく掛け流されています。大きなタイルの浴槽と小さな桧の浴槽は、同じ硫黄泉ながら違う源泉のお湯で、両者とも似た泉質ながら桧のお風呂の方が若干ぬるめでした。私個人としては桧風呂のお湯の方がなんとなく自分の肌に合うように感じられました。
露天風呂はないものの、浴槽でもカランでも良質な源泉を思う存分楽しめる、素晴らしい施設です。こんなお風呂が近所にあれば毎日でも通いたくなります。




単純硫黄泉
(2号泉タイル浴槽)46.8℃ pH8.75 蒸発残留428mg/kg
(3号泉桧風呂)44.2℃ pH8.77 蒸発残留433mg/kg

しなの鉄道・戸倉駅 徒歩20分(1.7km)
長野県千曲市戸倉2087 地図
0262-75-0350

5:00~22:00 定休:毎月第1・3月曜日
300円

私の好み:★★★
コメント
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