た・たむ!

言の葉探しに野に出かけたら
         空のあお葉を牛が食む食む

不器用からの離脱

2006年09月23日 | 写真とことば
あ、体を信用すればいいんだ、と思いました。
その瞬間。
私自身のこの体を信用すればいいんだ、と。
すると手は滑らかに鍵盤の上を滑り始めたのですね。
私はそのとき気づきました。
生きてきたこの数十年間
ずっと私は
私の体を信用してなかったのだと。

小さい頃水泳大会に無理やり出させられて
全然泳げなくてね。
たぶんそれ以来ずっとです。
私が自分の体に幻滅し
まるで別の生き物であるかのように
自分の体に違和感を感じ
自分の体を嫌い
扱いに戸惑うようになったのは。

私はただ、
信用すればよかった。
それだけのことなんですよ。
それだけのことに
ずっと気づかなかったんですよ。

空を飛ぶ鳥が
自分の翼に疑いを抱いたら
どうして空を飛べましょうや?


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