た・たむ!

言の葉探しに野に出かけたら
         空のあお葉を牛が食む食む

いくら’13

2013年12月04日 | essay
 今年もいくらが届いた。

 毎年、自分で漬けた北海道産のいくらを送ってくる知人がいる。これが驚くほど美味しい。自分という存在を記憶してもらえているだけでもありがたいのに、美味しい物が添えられるとなおさらありがたい。

 こちらはお返しに、毎年信州のふじ林檎を送ることに決めている。地域の味と季節感が、互いの無事を確かめ合う喜びと共に交換される。やたら形式的なものに陥りがちな年の瀬の贈答ではあるが、血を通わせるのは気持ち次第である。

 まあ、懐次第でもあるのだが。


   いくらあっても足りないくらいのいくらかな


 お粗末さま。
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