12月2日、北上市詩歌の森公園に行ったとき、マンサク(満作)の果実と若芽を見つけました。
まだ冬に入ったばかりなのに、花が咲くのを待ちわびるのはせっかちすぎますが、ここでは今年の2月初旬に花を写していますので参考までに掲載します。
マンサク(満作)マンサク科 マンサク属 Hamamelis japonica
山地に生える落葉小高木。花の少ない時期に山で一番先に花を開き、面白い形の花が咲くので、庭や公園などにもよく植えられている。
高さは普通2~6mになる。葉は有柄で互生し、長さ5~11cmの菱形状円形または広卵形で、平行に並んだ脈が目立つ。葉の先はやや三角状に尖り、基部は左右の形が異なる。ふちには波状の粗い鋸歯がある。質厚く、表面にややしわがある。
葉芽には柄があり、紡錘形で2個の芽鱗に包まれている。芽鱗は脱落しやすく、葉芽は裸出していることが多い。花芽は卵球形で、2~4個がうつむいてつく。
花期は2~4月。葉が出る前に黄色の花が数個ずつ集まって咲く。花弁は4個あり、長さ1~1.5cm、幅2mmほどの線形。萼片の内側と雄しべの葯は暗紫色。
和名の由来については、黄色の花が枝いっぱいに咲くので、「豊年満作」からきたという説と、春一番に花が咲くので「まず咲く」がなまって「マンサク」になったという説とがある。
果実(果)は直径1cmほどの卵状球形。 分布:北海道(南部)、本州、四国、九州
なお、北海道西南部から本州の日本海側に分布する「マルバマンサク(丸葉満作)var.obtusata」は、葉がほぼ円形で、先は丸い。花はふつう黄色だが、花弁の基部が赤みを帯びる「ニシキマンサク」というものもある。