岩手県立花きセンターの「研修温室」に「サンセベリア・トリファスキワタ」という植物が植えてありました。この蘭は、戦前からの古典的な観葉植物で、「アツバチトセラン(厚葉千歳蘭)」と呼ばれている植物のようです。
名札には、「サンセベリア・トリファスキアタ Sansevieria trifasciata リュウゼツラン科 マイナスイオンを出す植物として話題 原産地:西アフリカ」と書かれていました。
アツバチトセラン(厚葉千歳蘭)/サンセベリア・トリファスキワタ
リュウゼツラン科 サンセベリア(チトセラン)属 Sansevieria trifasciata
リュウゼツラン科(Agavaceae)のサンセベリア属/チトセラン属(Sansevieria)は、アフリカ、南アジアの乾燥地帯に約60種自生する。堅い直立した葉をもつ多年草で、根茎は短くて太い。葉は根茎より伸長し、非常に肉厚で、平らか円柱状となり、しばしば斑や斑紋が入る。
「アツバチトセラン(厚葉千歳蘭)」と呼ばれるものは、熱帯アフリカ西部(アフリカサバナ気候区)原産の常緑多年性多肉植物で、厚くて剣状に伸びる多肉質の葉は1mにもなる。葉には淡緑色と濃緑色の横縞がある。春に長い花茎を伸ばして、緑白色の花を咲かせる。花は夜間芳香を放つ。アフリカでは葉から繊維を採るために栽培されるという。
園芸品種も多く、観葉植物として広く流通している。一般には「サンセベリア」の名で呼ばれている。英名:Sansevieria,African Bowstring Hemp,Snake Plant,Mother-in-law'stongue(義母の舌)、中国名:虎尾蘭
なお、「サンセベリア」の代表的な品種の「ローレンチー(Laurentii)」は、幅広い黄白色の斑が入り「フクリンチトセラン」とも呼ばれる。また、黄色の帯と雲状模様が虎模様に見えることから「トラノオ」とも呼ばれているという。