peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

岩手県立花きセンターの花々 その52:アツバチトセラン(厚葉千歳蘭)/サンセベリア・トリファスキワタ

2005年12月30日 | Weblog

 岩手県立花きセンターの「研修温室」に「サンセベリア・トリファスキワタ」という植物が植えてありました。この蘭は、戦前からの古典的な観葉植物で、「アツバチトセラン(厚葉千歳蘭)」と呼ばれている植物のようです。

 名札には、「サンセベリア・トリファスキアタ Sansevieria trifasciata リュウゼツラン科 マイナスイオンを出す植物として話題 原産地:西アフリカ」と書かれていました。


アツバチトセラン(厚葉千歳蘭)/サンセベリア・トリファスキワタ
リュウゼツラン科 サンセベリア(チトセラン)属 Sansevieria trifasciata
リュウゼツラン科(Agavaceae)のサンセベリア属/チトセラン属(Sansevieria)は、アフリカ、南アジアの乾燥地帯に約60種自生する。堅い直立した葉をもつ多年草で、根茎は短くて太い。葉は根茎より伸長し、非常に肉厚で、平らか円柱状となり、しばしば斑や斑紋が入る。

 「アツバチトセラン(厚葉千歳蘭)」と呼ばれるものは、熱帯アフリカ西部(アフリカサバナ気候区)原産の常緑多年性多肉植物で、厚くて剣状に伸びる多肉質の葉は1mにもなる。葉には淡緑色と濃緑色の横縞がある。春に長い花茎を伸ばして、緑白色の花を咲かせる。花は夜間芳香を放つ。アフリカでは葉から繊維を採るために栽培されるという。

 園芸品種も多く、観葉植物として広く流通している。一般には「サンセベリア」の名で呼ばれている。英名:Sansevieria,African Bowstring Hemp,Snake Plant,Mother-in-law'stongue(義母の舌)、中国名:虎尾蘭

 なお、「サンセベリア」の代表的な品種の「ローレンチー(Laurentii)」は、幅広い黄白色の斑が入り「フクリンチトセラン」とも呼ばれる。また、黄色の帯と雲状模様が虎模様に見えることから「トラノオ」とも呼ばれているという。




岩手県立花きセンターの花々 その50:ビカクシダ(コウモリラン)

2005年12月30日 | Weblog

岩手県立花きセンターの「研修温室」に「ビカクシダ(コウモリラン)」と呼ばれる植物が吊るしてありました。属名の「プラティセリウム」とも呼ぶようです。

ビカクシダ(コウモリラン)ウラボシ科 ビカクシダ(プラティセリウム)属
Platycerium bifurcatum
ウラボシ科(Polypodiaceae)の「ビカクシダ属(プラティセリウム属)」は、熱帯アフリカ、熱帯アジアおよび温帯オーストラリアを主に全世界に17種あるとのこと。大型の着生シダで、裸葉と胞子葉の2形である。着生した樹に密着している方が裸葉で外套葉または貯水葉とも呼ばれ、内部に貯水組織をもち、古くなると褪色するが脱落しない。胞子葉は革質で直立、開出または下垂して通常鹿の角状である。

 「ビカクシダ(コウモリラン)」は、東南アジア、オーストロラリア北部、ニューカレドニア(東南アジア熱帯雨林気候区)原産の着生シダで、裸葉は直径20~30cmぐらいで凸出し、浅裂することもある。胞子葉は長さ60~100cmぐらいになり、全体が白色綿毛で覆われている。高温多湿を好むが、冬は乾燥気味にすれば摂氏零度でも耐えられるという。
 なお、「ビカクシダ」という和名は、漢字で「麋鹿羊歯」と書き、幾度も二又する葉が鹿の角のように見えることからつけられたということである。

 「ヒカクシダ」についての詳しい情報は、下記のWebサイトに掲載されています。

 http://ww001.upp.so-net.ne.jp/platycerium/top_aboutplatycerium.html