peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

岩手県立花きセンターの花々 その30:ヘリコニア・プシタコルム

2005年12月22日 | Weblog

岩手県立花きセンター「花の館」温室の「亜熱帯・沖縄の植物たち」の部屋に「ヘリコニア・プシタコルム」が植えてありました。

 名札には、「ヘリコニア・プシッタコルム Heliconia psittacorum Linn.fil. 小型種 花序は直立し苞は赤色で花は黄緑色 分布:西インド諸島~南アメリカ」と書かれていました。

ヘリコニア・プシタコルムバショウ科 オウムバナ(ヘリコニア)属
Heliconia psittacorum
 プシタコルムは、熱帯アメリカ・南太平洋諸島(アメリカ熱帯雨林気候区)原生する高さ1~2mぐらいになる小形種。

 葉は線状披針形で長い葉柄があり緑色、長さ30~45cm、幅7.5cmぐらい。花梗は長くて細い。本種はその変種と思われる。花色に各色がある。沖縄での生産が多いという。
ヘリコニア(Heliconia)属は、熱帯アメリカを主に、南太平洋諸島にもあり、約150種が自生する熱帯植物で、バナナのような葉と赤や橙色の色鮮やかな苞が魅力。苞は茎先に数個~20個つくが、下垂するタイプのものは「ハンギングヘリコニア」という。

 葉は大形の楕円形でかたく、葉柄が長いもの、ほとんどないものとがある。草丈は小形種で50~60cm、中形種で1~2m、大形種は7mに達するものもある。

 ヘリコニアは小形種が鉢花として出回るが、切り花としても利用される。

岩手県立花きセンターの花々 その28:モクセンナ/カッシア

2005年12月22日 | Weblog

岩手県立花きセンター「花の館」温室の「亜熱帯・沖縄の植物たち」の部屋に「モクセンナ」と思われる花が植えてありました。

 名札には、「カッシア・フルティコサ(和名:ヨツバセンナ)Cassia fruticosa
Mill 花は淡黄色 小葉は1対 分布:熱帯アメリカ」と書かれていましたが、「モクセンナ(Cassia surattensis)」ではないかと思います。


モクセンナ/カッシア
マメ科 カワラケツメイ(カッシア)属 Cassia surattensis
インド、スリランカ(東南アジア熱帯雨林気候区)原産の常緑低木で、高さ2~4mぐらいになる。葉は偶数羽状複葉で、小葉は長楕円形で軟らかい質感を持ち、8~10対、長さ6cm程度。葉裏は粉白色。

 花は5cmぐらいの黄色の5弁花で、約10個ほどつける。「モクセンナ」はで花が美しいので熱帯では観賞用の花木としての利用価値が高いだけでなく、根、種子を薬用にする。また、樹皮からタンニンを採り、若葉を食べるという。

 英名(「Scrambled egg tree」)からきた別名で「イリタマゴノキ(炒り卵の木)」とも呼ばれる。

 「カッシア属 Cassia」は、アメリカ、アフリカ、オ-ストラリアなどに約450種が分布し、日本にも1種ある。高木、低木、草本。葉は羽状複葉。花は黄、淡紅色などで総状花序。花弁は5枚。さやは円筒状、または扁平である。

 なお、下記のWebサイトには、「モクセンナ」と「コバノセンナ」の素晴らしい画像が掲載されています。

http://www.asahi-net.or.jp/~db3t-kjmt/kigi/mokusen.htm

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/mokusenna.html

http://www.botanic.jp/plants-ma/mokuse.htm

http://www.geocities.co.jp/NatureLand/3053/Thai/tcasia.html