岩手県立花きセンター「花の館」温室の「亜熱帯・沖縄の植物たち」の部屋に植えられている「コモチクジャクヤシ(子持ち孔雀椰子)」が沢山の花と果実と思われるものを付けていました。
名札には、「Caryota mitis Lour. 株立ち状となり多くの子株ができる 分布:熱帯アジア マレー ビルマ」と書かれていました。
コモチクジャクヤシ(子持ち孔雀椰子)ヤシ科 クジャクヤシ(Caryota:カリオタまたはカルヨタ)属 caryota mitis
インド、マレー、フィリピン(東南アジア熱帯雨林気候区)原産の常緑小高木。高さは8mほどにもなり、よく株立ちする。葉は灰緑色の2回羽状複葉で1.5~3m。小葉は15cmぐらいで、軟らかく先端は食いちぎられた(魚の尾びれの)ようになっている。
花期は夏、下垂する肉穂花序につく。幼木を鉢植えにして鑑賞する。生育適温は20~30度で寒さに弱く、5度以上で越冬するという。
クジャクヤシ属(Caryota)は、熱帯アジア、ニューギニア、オーストラリアなどに27種あり、雌雄同株。単幹のものと株立ち種があり、小葉は魚のヒレ形をしており、英名は「fishtail Palm:フィシュテールパーム」と呼ばれている。肉穂状花序。別名を「株立ち孔雀椰子」ともいう。
なお、下記のWebサイトに、魚の尾びれに良く似た葉の画像が掲載されています。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/komoti-kujyakuyasi.html
http://www.botanic.jp/plants-ka/kokuja.htm