peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

明けましておめでとうございます。 2009年(平成21年)1月1日

2009年01月01日 | Weblog
 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

                  2009年(平成21年) 1月1日

岩手県立花きセンターのカトレア
2008年12月13日






2008年11月13日(木)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原字頭無2-1)
の本館の近くにある「研修温室」内で栽培されている着生ランの
カトレア(Cattleya)が花を咲かせていました。
品種は「’ステファンオリバー・フォーレイカー’アディソン’」のようです。






カトレア「ステファンオリバー・フォーレイカー'アディソン'」ラン科
Ca6ttleya Lc.stephen oliver Fouraker 'Addison'
白弁赤リップの代表種。リップの紅色が細い白い縁で彩られている
ことで、全体が引き締まって端正な印象の着生ラン。丈夫で栽培が
容易なこともあり多くの人々に栽培されている。次世代の良種作出
の交配親としても非常によい実績をもつとのこと。開花期は年末を
中心とした冬。
カトレア属 Cattleyaは中南米に自生している着生ランの仲間で、約50
の原種が知られている。大型の種類は主にグアテマラ、メキシコ、コス
タリカ、ベネズエラ、コロンビア、ブラジルなどに分布。多くは風通し
や日当たりがよい樹木の上に着生し、自然の雨から水分を補給して生育
している。

自生地の気候は乾期と雨期の差が激しい場所で、3カ月くらいほとんど
雨が降らないところもあるので、乾燥に強い植物体になっているうえ、
夜間におりる霧からも水分を補給できる仕組みをもっているとのこと。

カトレアの近縁属は20以上が知られており、主なものにブラサボラ、レ
リア、ソフロニティスなどがある。人工交配は同じ属同士だけでなく、
近縁属とも可能で、それぞれのよい性質を受け継いだ美しい花が多数作
出されている。現在ではカトレア属と近縁属との交配種を含めて、カトレア類と呼んでいる。

パフィオペディルム(Paphiopedilum)

2009年01月01日 | Weblog
岩手県立花きセンターのラン(蘭)・パフィオペディルム(Paphiopedilum)
2005年12月22日


2005年12月22日、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原字頭無2-1)
の本館のそばにある「研修温室」内で栽培されているラン(蘭)
パフィオペディルム(Paphiopedilum)が、花を咲かせていました。
品種はグリーンビル’ザ・グローブ’(Paph.Greenville 'The Globe')
だと思われます。


パフィオペディルム「グリーンビル’ザ・グローブ’」
Paphiopedilum Greenville 'The Globe'

1954年に登録された整形花。たいへん強健でよく繁殖し、容易に大株と
なるため日本でも古くから初心者向けパフィオペディラムとして栽培さ
れてきた人気品種。開花期は12~3月。
食虫植物を思わせる袋状のリップが特徴的。多くのファンをもち、欧米
では「レディース・スリッパ」の別名でも親しまれている。低温に強く、2カ
月以上は咲き続ける種がほとんどとのこと。

インドからヒマラヤの低地にかけて自生する原種で、これによく似た花
をつけるパフィオペディラム・インシグネサンデレー
Paph.insigne var.sanderae
がある。
古くから栽培され、パフィオペディラムの大輪整形花改良の基本となった。
普通種は花色が黄色地に茶褐色を帯びるが、サンデレーは全花が鮮明な
黄緑色となる変種。たいへん強健で容易に大株となり、寒さにも強い。
日本では暮れの贈答用シーズンに開花するため、古くから株分けによる
大量増殖が行われてきた実用種。
パフィオペディラムは、東南アジアを中心に120種近い原種が知られる
地生ラン
日本に自生するアツモリソウやクマガイソウとも近縁で、最近でもまだ
新種の発見が報告されているとか。俗に略称で「パフィオ」と呼ばれ、
趣味栽培家にとっては最も人気の高い洋ランのひとつといえる。

既に100年以上にわたる品種改良の歴史から、多くの素晴らしい園芸品種
が生まれた。その中には銘花、銘品として歴史に名を残し高価に取り引き
されるものから、一般の鉢花同様にカジュアルなものまで多種多様な品種
がある。

原産地では、湿度が高く、通風がよく、直射日光が差し込まない比較的涼
しい場所に、好んで根をおろす。洋ランの多くは樹上や岩場に根を張る着生
ランから改良された種類や、地生ランでも比較的乾燥に強い強い種類が多い
という。しかし、パフィオペディラムの適性環境はこれらの洋ラン類とは決定的に
異なり、むしろ土で栽培する一般草花や山草などに共通する条件が必要で、
栽培にあたってはこうした自生環境の特徴を念頭におくことが重要とのこと。