peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

メキシコハナヤナギ/クフェア・ヒッソピフォリア

2010年01月04日 | 植物図鑑

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2009年12月24日(木)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)の「花の館温室」内の亜熱帯エリアに植えられているメキシコハナヤナギ/クフェア・ヒッソピフォリアが小さな紅紫色の花を沢山咲かせていました。名札には”分布:メキシコ~グアテマラ 花は濃紫~淡紫色”と書かれていました。

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ミソハギ科 クフェア(タバコソウ)属 Cuphea:は、アメリカ大陸の熱帯から亜熱帯を中心に約250種ほど自生している。その中には、ベニチョウジ(イグネア)、ハナヤナギ(ミクロペタラ)、ヒッソピフォリア(メキシコハナヤナギ)などが栽培される。これらは周年開花し、夏は戸外の直射光下で栽培するとよい。挿し木で殖やす。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・観葉植物」ほかより]

メキシコハナヤナギ(メキシコ花柳)/クフェア・ヒッソピフォリア Cuphea hyssopifoliaは、メキシコからグアテマラにかけて分布する熱帯・亜熱帯性の常緑小低木で、高さは50~60㎝ほどになる。成長力が旺盛でよく分枝する。葉は細い楕円形で、長さ10~25㎜、幅5㎜ほどで、先が尖っている。葉の表面は濃い緑色で全縁。葉腋から10~15㎜の花柄を1または2本出して、径3㎜ほどの花筒状の先に径10㎜ほどの花冠をつける。花は6弁花で長さ4~5㎜の楕円形で花弁の真ん中が濃い紅紫色をしている。花期は6~11月だが、温度さえあれば周年開花する。英名はMexican false heather。「メキシコハナヤナギ」は、適宜刈り込みで高さ調整が容易なので、グランドカバーとして適している。繁殖は挿し木。

下記のWebサイトには、白い花を咲かせる園芸品種のアルバcv.Albaの画像が記載されています。

http://www.botanic.jp/plants-ma/mehana.htm[shu(^^)Homepage,メキシコハナヤナギ]

http://www.geocities.jp/michi_kba/murasaki/mxhanayanagi.html [メキシコハナヤナギ]

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/mexico-hanayanagi.html [メキシコハナヤナギ(めきしこ花柳)]

http://www.yasashi.info/ku_00018g.htm [クフェアの育て方]


サンタンカ(山丹花、三段花) / イクソラ・キネンシス

2010年01月04日 | 植物図鑑

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2009年12月24日(木)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)の「花の館温室」内の亜熱帯エリアに植えられているサンタンカ(山丹花、三段花)/イクソラ・キネンシス(シネンシス)が花を咲かせていました。その後見学した「研修温室」にも花を咲かせたイクソラがありました。名札には”分布:熱帯に約400種、小さな花が集合して咲く。花は紅~橙~黄~白色など”と書かれていました。

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下記の3つの画像は、研修温室内に植えられていたイクソラ・キネンシス(シネンシス)/サンタンカ(山丹花、三段花)

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アカネ科 イクソラ(サンタンカ)属 Ixora:は、アジア、アフリカの熱帯を中心に、世界の熱帯地域に400種ほど自生する常緑の低木または小高木で、茎頂または葉腋に散房花序をつける。多く栽培される種はインドやスリランカなどに自生するコッキネアI.coccineaや中国産のサンタンカ(キネンシス、シネンシス)I.chinensisである。いずれも1mほどの低木で、熱帯地では庭園に多く植えられる。寒地では鉢物として温室で栽培され、室内花木として人気がある。さらに多くの交配種が作出され、赤、黄、朱、白色など、また小輪から大型品種もある。園芸品種にバンコク・ビューティーcv.Bangkok Beautyなどがある。花期:温度があれば周年。[栽培]繁殖は挿し木。

キネンシス(シネンシス) Ixora chinensisは、中国南部からマレーシア原産の小低木で、高さ1mほどになる。花冠は先端が円くなるのが特徴で、普通橙赤色だが、白色、桃色、赤色などの変異がある。熱帯では周年開花し、街路樹や庭園木としてよく利用されるが、温室栽培下では光線不足のためか、あまり開花しない。花が薬用にされることもある。江戸時代初期に渡来し、サンタンカ(山丹花)、サンダンカ(三段花)の和名がある。

ダッフィーIxora duffiiは、スマトラ原産の低木で、葉はキネンシスより大きい。花は濃赤色で、花冠は大きく細く長く尖る。熱帯アジアでは大型の生垣や庭木に利用されている。切り花に利用される大型種にスーパー・キングIxora×Super Kingがある。ダッフィーと他種の交雑種と考えられており、花序が大きく、四季咲き性も強い。

パルウィフロラIxora parvifloraはインド原産の低木で、高さ3~5mになる。花は白色で小さいが芳香がある。シロバナサンタンカの和名がある。

コッキネア(コッキニア)Ixora coccineaは、インド原産の小低木で、高さ1m以下でよく分枝する。葉も小さく、長さ3~5㎝の広披針形で密生する。花は小さいが多花性で、周年開花する。ピンク、黄色、橙黄色などの園芸品種がある。

ルテアIxora coccinea var.luteaは葉が大きく、キバナサンタンカの和名があるが、コッキネアの変種と考えられている。

管理:用土は肥沃でやや水もちのよいものを工夫する。日光によく当てて育てることが大切で、日照不足だと軟弱になり、花つきが悪くなる。低温には強く、5~8℃で越冬するが、開花のためには15℃以上が必要である。開花後は水を控え、1カ月程度やや乾燥状態に保つと次の花が形成される。カイガラムシがつきやすいので、風通しを良くするなど注意し、発生したらカルホス乳剤、スプラサイド乳剤などで早期に防除する。挿し木で殖やす。15℃以上あればいつでも可能だが、発根するまで1カ月くらいかかる。成熟枝を2節単位で挿し穂とする。新しい枝の先に花をつけるので、摘芯を繰り返して全体の枝数を多くすることが大切である。実生も可能だが野生種に限られる。接ぎ木で殖やすこともある。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」&「カラー名鑑・観葉植物」ほかより]

下記のWebサイトには、「イクソラ・キネンシス」と「イクソラ・コッキニア」の花の画像が記載されています。

   http://www.yasashi.info/sa_00003.htm [サンタンカとは/ヤサシイエンゲイ]

   http://www.flower365.web.infoseek.co.jp/08/124.html [サンタンカ]

 http://www.hana300.com/santan.html [山丹花(サンタンカ)]


トックリヤシ(徳利椰子)

2010年01月04日 | 植物図鑑

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2009年12月24日(木)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)の「花の館温室」内の亜熱帯エリアに植えられているトックリヤシ(徳利椰子)が実を沢山つけていました。説明書きには”マスカリン諸島原産です。幹の根元はふくらみ、上の方で急に細くなり、トックリのような姿になります。”と書かれていました。

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ヤシ科 トックリヤシ属 Mascarena(Hyophorbe):は、マスカリン諸島に5種。単幹。基部が肥大するもの、円柱状になるものもある。高さ5~18m。

トックリヤシ(徳利椰子)Mascarena (Hyophorbe)langenicaulisは、インド洋はマダガスカル島近くにあるマスカリン諸島(アフリカ熱帯雨林気候区)原産の常緑高木ですが、現地では数が激減しているそうで、世界的に絶滅危惧種に指定されている貴重なヤシとのこと。原産地では、幹は高さ15~18mになり、基部から2mぐらいまでトックリ(徳利)状に肥大し、灰褐色になる。葉は羽状複葉で、長さ1~2mあり、アーチ状にしなり、いくらか捩れた姿になる。葉色はやや黄味を帯びて、南国ムード満点の植物である。小葉の数は少ない。熱帯では庭園樹として広く栽培されるが、耐寒性は弱く、越冬には15℃は必要。雌雄同株(単性花)。英名:ボトルパームbottle palm。同属にはトックリヤシモドキ(徳利椰子擬)M.verschaffeltiiがある。単幹高さ6~10m、径60~70cm。葉数は少ない。幹は円柱状に肥大する。雌雄同株(単性花)。栽培管理:高温性なので、冬は暖かい室内で潅水量を減らす。実生で殖やすが生育は遅い。[以上、誠文堂新光社発行、日本インドア・グリーン協会編「熱帯花木と観葉植物図鑑」ほかより]

 下記のWebサイトには、トックリヤシ(徳利椰子)の花の画像が記載されています。

 http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/tokkuri-yasi.html [トックリヤシ(徳利椰子)]