2010年1月8日(金)、世界の椿館・碁石(大船渡市末崎町字大浜280-1)に行ってきました。この椿館は、原種・和種・洋種合わせて260種ほどのツバキを植栽展示しているほか、四季を通して楽しめる花卉(かき)の展示販売を行っています。出入り口を入った所にある「エントランスホール」に、オオミマンリョウ(大実万両)などの草花が展示されていました。
マンリョウ(万両) ヤブコウジ科 ヤブコウジ(アルディシア)属 Ardisia :は、日本の暖地を含むアジア、オーストラリア、南北アメリカに約250種の常緑低木、高木が自生する。
マンリョウ(万両)Ardisia crenata:は、日本から北インドまで分布する常緑低木で、高さ2mまで伸びるものもある。日本では暖地の林内に自生するが、縁起の良い木とされており、観賞用に広く栽培されている。茎は直立し、上部ではまばらに小枝を出して高さ30~100cmになる。ヤブコウジと異なり匍匐茎はない。葉は互生し、長さ4~20cmの楕円状披針形~倒披針形で、濃緑色。葉縁は波打ち質は厚い。7月頃、小枝の先に直径約8mmの花を散房状に多数つける。花冠は白色またはピンクで5深裂する。果実は球形で赤く熟す。品種に宝船cv.Takarabuneのような大実のものがあり愛培される。また、斑入り葉のものもあり、葉色の変化により、多くの品種が江戸期より栽培されている。果実の白~淡黄色の品種をシロミノマンリョウ(白実万両)f.leucocarpaという。品種には千鳥白実cv.Chidorishiromiなどがある。用途:庭木、鉢植え、花材。分布:本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄、アジア東南部。栽培:低温にはかなり強いが、関東地方以北では冬季保護が必要。果期:秋から春。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー図鑑・日本の樹木」&「同・園芸植物」より]