2010年1月8日(金)、世界の椿館・碁石(大船渡市末崎町字大浜280-1)に行ってきました。この椿館には、アメリカ、イギリス、イタリア、オーストラリアなどからの洋種140余種をはじめ、和種、原種・ヤブツバキ合わせて260種のツバキが植栽展示されているほか、四季を通して楽しめるように各種花卉(かき)が展示販売されています。この日も「サクラ草」など様々な草花が展示販売されていました。
プリムラ・マラコイデス サクラソウ科 サクラソウ(プリムラ)属 Primula malacoides
サクラソウ(プリムラ)属 Primula:は、世界各地に500種以上、日本にも20数種が分布する草丈の低い多年草。
プリムラ・マラコイデス P.malacoides:は、中国雲南省、四川省原産の多年草で、草丈20~50cmになる。和名はケショウザクラ(化粧桜)、オトメザクラ(乙女桜)。分枝性が強く、葉は長い葉柄を有し、基部は心臓形となる。葉縁には鋭い歯牙をもつ。葉色は淡緑から緑、葉表は細毛で覆われる。花は2~6段の散形花序をなし、花色は桃、淡紫、白、覆輪などがある。1884年に中国雲南省からフランスに紹介され、1905年にはイギリスにも導入され、以降品種改良が進み、1920~1930年代には今日の品種の基礎となる多くの品種が育成された。日本には明治末期に導入され、1970年代には多くの日本的品種が発表され、早春の鉢物として人気が高い。小富士チェリー、桃乙女などがある。栽培:種子繁殖するが、好光種子のために覆土はしない。花期:早咲き種は12月から開花するが、主に2月。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]