peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

スノードロップ / ガランサス

2010年01月06日 | 植物図鑑

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2009年12月24日(木)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)の「花の館温室」内の「北緯40°の植物たち」のエリアに植えられたスノードロップ/ガランサスが早くも花を沢山咲かせていました。画像の品種はマツユキソウ(G.ニヴァリス)と思われます。

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 ヒガンバナ科 ガランサス属 Galanthus elwesii:ヨーロッパ南部からコーカサス山脈(ロシア南部)の範囲に分布し、秋から春に白い花を下向きにつける球根植物で、15種がある。和名はマツユキソウ(待雪草)。雪の中でも咲くほど寒さに強いのが魅力。花期、内花被片の緑の斑点の位置、形、大きさ、葉の幅と出方などで分類される。

 スノードロップ Galanthus spp. 2~3枚の葉を根生し、長さ10~25㎝の花茎の先に豆ランプのような純白の1花を下向きに咲かせる。外側の花弁3枚は細長く、内側の花弁3枚はその半分の長さで、先に緑色の斑が入る。日が当たると花弁が開いて夕方に閉じる。マツユキソウ G.nivalis(ニヴァリス)、オオマツユキソウ G.elwesii(ガランサス・エルウェシー)とその八重咲き種が栽培される。秋咲き種もある。

栽培:耐寒性があり、落葉樹の下など半日陰で水はけのよい場所に植える。やや粘質で、排水の良い有機質に富む土が適する。鉢植えは戸外の明るい場所に置き、鉢土の表面が乾いたら水やりする。花後は日陰に置き、極端に乾燥させないようにする。球根は乾燥を嫌うので購入したらすぐ植える。数年は植え替え不要。花期:秋から春(12~3月)。別名:ガランサス、ユキノハナ(雪の華)。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」、西東社発行「花の事典」より]


ギンマルバユーカリ(銀丸葉ユーカリ)

2010年01月06日 | 植物図鑑

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2009年12月24日(木)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)の本館(管理棟1階)展示室に、銀丸葉ユーカリ(エウカリプツス・シネレア)の花が展示されていました。”ユーカリ Eucalyptus cinerea ドングリの帽子に似た蓋のような物が外れ、中からイソギンチャクの触手のように雄しべがたくさん出てきましたが、これがユーカリの花です。ユーカリは、ポインセチアと同様に、花びらが無い植物です。”と書かれていました。

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フトモモ科ユーカリノキ(エウカリプツス)属 Eucalyptus :オーストラリアとタスマニア島を中心に500種以上が分布する常緑高木~低木で、公園樹や庭園樹として利用されている。いずれもユーカリ油を含む特徴がある。樹皮が剥げ、樹肌が白色、褐色などを示し美しくなる種類が多い。

 ユーカリノキ Eucalyptus spp. 日本では台風に倒されやすいこと、寒さに弱い種類が多いため、わずかの種類のみが栽培されている。庭園樹としては葉が青く長大なエウカリプッス・グロブルス E.globulus、葉が細いエウカリプッス・ビミナリス E.viminalis、切花用ではツキヌキユーカリE.perrinianaギンマルバユーカリE.cinerea、またハーブとして葉の香りが強いレモンユーカリE.citriodoraがよく見られる。これらのうち、レモンユーカリのみが寒さに弱い。

栽培管理:風で倒れやすいので、耐寒性の強い種でも栽培地を選ばなければならない。切り葉用は密植して摘芯を繰り返す。繁殖は実生。花期:初夏から夏。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]

ユーカリノキ Eucalyptus globulus  別名:ユーカリジュ。オーストラリア東南部原産。原産地では高さ45~55m、日本でも20~30mになる常緑高木。樹皮は灰色で剥がれやすい。葉は長さ10~20㎝の狭披針形。厚い革質で鎌のように曲がる。4~5月、葉腋に直径約3.5㎝の白い花を普通1個つける。用途:公園・防風樹、建築・器具材、パルプ。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]


カッシア・フルティコサ / ヨツバセンナ(四葉センナ)

2010年01月06日 | 植物図鑑

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2009年12月24日(木)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)の「花の館温室」内の亜熱帯エリアに植えられているカッシア・フルティコサ/ヨツバセンナ(四葉センナ)が、黄色い花を沢山咲かせていました。名札には”分布:熱帯アメリカ、花は淡黄色、小葉は2対”と書かれていました。

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 マメ科 カッシア(カワラケツメイ)属 Cassia:はアメリカ、アフリカ、オーストラリアなどの熱帯から温帯に500種以上が分布し、日本にも1種ある高木、低木、草本。葉は羽状複葉。花は黄、淡紅色などで総状花序。花弁は5枚。鞘は円筒状、または扁平である。繁殖は実生、挿し木。主なものに次のようなものがある。

 ヨツバセンナ(四葉センナ)Cassia fruticosa:メキシコの南部から中央アメリカ、南アメリカおよび西インド諸島に分布している常緑低木。灌木状に不規則に広がり、高さ5mほどになる。葉は羽状複葉で、小葉が4個ある。茎の先や葉腋から円錐状の花序を下垂させ、黄色い花を咲かせる。豆の莢(さや)は下剤に用いられたり、花が風邪や糖尿病の民間薬に使われたりするとのこと。

 下記のWebサイトには、四葉センナの素晴らしい花の画像が記載されています。

http:www.botanic.jp/plants-ya/yosenn.htm [よつばセンナ(四葉センナ)]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/7b8b85e7182477759a83adb084ae1c8d [2007年12月-peaの植物図鑑]

 カッシア・アラタ(ハナセンナ) Cassia alata:西インド諸島(アメリカ熱帯雨林気候区)原産の低木。熱帯花木で、日除け樹にも利用される。葉は中国で駆虫、皮膚炎などに用いられる。インドネシアで葉をKetepengと称し、皮膚病に用いる。英名はキャンドルブッシュ(Candle Bush)という。

http://www.geocities.jp/ir5o_kjmt/kigi/andes.htm [ハナセンナ(アンデスの乙女)]

 ゴールデンシャワー Golden shower(ナンバンサイカチ) Cassia fistula:熱帯アジア(東南アジア熱帯雨林気候区)原産の落葉高木。樹高15~20m。樹皮は黒色、平滑。葉は偶数羽状、小葉4~8対、卵~長卵形、長さ6㎝ほど。総状花序は長さ60cmほどで垂れ下がる。花は鮮黄色、芳香がある。莢(さや)は長さ80㎝、径2.5㎝ほどの円筒状。暗褐色で表皮は滑らか。種子は黄褐色で光沢がある。材は鮮赤褐色で光沢がある。

http://www.geocities.jp/ir5o_kjmt/kigi/goldensh.htm [ゴールデンシャワー]

 モクセンナ Cassia glauca(surattensis):インド、スリランカ(東南アジア熱帯雨林気候区)原産の常緑低木。明治初期に渡来し、九州南部以南の暖地で露地栽培されるほか、温室でも栽培されている。高さ2~7mになる。葉は奇数羽状複葉で、薄い洋紙質。小葉は6~9対あり、長さ1.5~3㎝の卵形または卵状長楕円形で全縁。縁に黄色の覆輪がある。9~10月、散形花序または円錐花序に直径2.5~4㎝の黄色の花を開く。花が美しいのでコバノセンナC.coluteoidesと共に熱帯では街路や公園によく植えられている。豆果は扁平で長さ15~25㎝。中に20~35個の種子がある。用途:庭木、街路樹、花材。[以上、誠文堂新光社発行、日本インドア・グリーン協会編「熱帯花木と観葉植物図鑑」、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」ほかより]


クテナンテ’ブルレー・マルクシー’

2010年01月06日 | 植物図鑑

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2009年12月24日(木)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)の「花の館温室」内の亜熱帯エリアに植えられているクテナンテ’ブルレー・マルクシー’が、暗緑色の鎌形斑のある葉を茂らせていました。名札には”分布:ブラジル、葉に暗緑色の鎌形斑、観賞用”と書かれていました。

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クズウコン科 クテナンテ属 Ctenanthe:ブラジルに9種ほど自生する温帯性の常緑多年草で、葉の矢羽模様が美しい。葉が根際から出て茎の短い種類と、茎が長く立ち上がる大形の種類がある。根出葉は葉柄が長く、花茎につく葉は葉柄が短い。花は穂状につくが、苞が緑色である。葉表に、不規則な乳白色や淡黄色の斑が入る「トリカラー」は、クテナンテ・オッペンハイミアナの園芸品種の一つで、観葉植物としてはポピュラーのものである。同じクズウコン科のカラテアと似ていて、園芸店ではこのクテナンテをカラテアとして売っている場合もある。

栽培管理:高温多湿の半日陰を好み、直射日光を嫌うため、冬でも室内の明るい日陰などに置く。5~9月の生長期には半日陰なら戸外にも出せる。5~9月には、鉢土が乾いたらたっぷりと水やりする。10月からは乾燥気味にする。但し空中湿度は必要で、夏の乾燥時や冬の乾燥時には、こまめに葉水を与える。5~9月の間、月に1~2回、薄めの液肥を与える。ハダニが発生し易いので、葉の裏面にも頻繁に葉水を与え予防する。発生したときには殺ダニ剤を散布して駆除する。繁殖は株分けが一般的だが、高芽ができるものでは挿し芽でも殖やせる。越冬温度は10~12℃。

クテナンテ’ブルレ・マルクシー’(C.ブルーレ・マルシー) Ctenanthe cv.Burle Marxii

ブラジル(アメリカ熱帯雨林気候区)原産の常緑多年草。葉は20㎝ぐらいの長さで長楕円形。よく枝分かれする小型種で、半日陰を好み、株分けで殖やす。15℃以上が必要。[以上、誠文堂発行、日本インドア・グリーン協会編「熱帯花木と観葉植物図鑑」、池田書店発行「観葉植物事典」より]