2010年1月8日(金)、世界の椿館・碁石(大船渡市末崎町字大浜280-1)に行ってきました。この椿館は、原種・和種・洋種合わせて260種ほどの椿を植栽展示しているほか、四季を通して楽しめる花卉(かき)を展示販売しています。出入り口の所にある「エントランスホール」には様々な草花が展示されていましたが、赤、桃、橙、黄色などの花をつけたカランコエ・ブロスフェルディアナの園芸品種もありました。
ベンケイソウ科 カランコエ(リュウキュウベンケイ)属 Kalanchoe :
は、アフリカ東部、マダガスカルを中心に、エチオピア、アラビア半島、熱帯アジア、ブラジルなどに100種以上が自生する多年草または低木状の多肉植物で、葉は単葉で対生し、着生状態では不定芽はできない。葉腋または頂部から伸びた集散花序に花をつける。花色は白、黄、橙、赤、紅紫。ブリオフィルム属、キチンギア属を分離する見解もある。これら100種以上もある仲間のうち、普通「カランコエ(和名・ベニベンケイ=紅弁慶)」と呼ばれているものは、カランコエ・ブロスフェルディアナの改良品種を指す。
カランコエ・ブロスフェルディアナ Kalanchoe blossfeldiana:現在栽培されているのはアフリカのマダガスカル原産のブロスフェルディアナの改良品種で、育成はドイツで進められた。草丈は、切り花向きの高性種が25~50cm、鉢花や花壇向きの矮性種は15~25cm。葉は幅が広く多肉質である。花は4弁で小さく、茎先に多数集まってつく。花色は赤、橙、桃、黄など。丈夫で育てやすく促成栽培もできるので、鉢花は一年中出回るが、自然開花期は3~5月。英名:Kalanchoe。
矮性で花が緋赤色のバルカンcv.Balkan、黄色のイエロー・トム・サム cv.Yellow Tom Thumb、やや高性で花が緋赤色のブリリアント・スター cv.Brilliant Star、ピンクのスイス・ローズ cv.Swis Roseなどがある。いずれも冬から春の鉢物として生産される。
管理:日長処理で開花を調節できる。乾燥に強い。カイガラムシがつきやすい。霜除け程度で越冬する種もあるが、普通は5~8℃に保つ。挿し木や葉挿しで殖やす。別系統の交雑種に、花が釣鐘形のウェンディやティサなどがある。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・観葉植物」&講談社発行「野の花・街の花」より]
下記のWebサイトにはカランコエ・ブロスフェルディアナの素晴らしい画像が掲載されています。http://www.botanic.jp/plants-ka/kalblo.htm [shu(^^)Homepage,カランコエ・ブロスフェルディアナ]
http://www.kagiken.co.jp/new/kojimachi/hana-kalanchoe_large.html [カランコエ(Kalanchoe)]