peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市大東町渋民のスペアミント 2012年8月22日(水)

2012年09月06日 | 植物図鑑

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2012年8月22日(水)、大東渋民集会センター/渋民公民館(一関市大東町渋民)に行きました。すぐ傍にある花壇(しぶたみ農村公園?)に群植されているスペアミントが、甘い香りを漂わせながら小さな花を沢山咲かせていました。

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シソ科 ハッカ(メンタ)属 Mentha(別名:メンタ)ミントの仲間(ハッカ属)は北半球の温帯、南アフリカに25種ほど広く分布する多年草(宿根草)。日本を含む北半球の温帯に多くの種が自生、あるいは栽培されている。全草に四角い稜角をもつ茎は枝分かれして直立または斜上し、群がるように生えることが多い。葉は、葉柄、鋸歯、毛などの有無や形の違い(楕円形、卵形、卵状披針形)はあるが、葉脈に沿ってしわがあり、十字に対生することが多い。淡桃色または白色の唇形花が、輪散状に葉腋につくか、さらに複数集まって穂状または頭状をなして茎頂につく。全草に精油成分が含まれ、清涼感のある芳香をもつものが多い。鎮静、防腐、解熱などの効果があり、菓子や料理などの香味づけ、入浴剤、香料、ティーなどのほか、数多くの日用品に利用されてきた。開花期:7~10月。

生葉のほか乾燥葉も用いられる。この仲間には、小葉で高さ3~30㎝の匍匐性種、高さ50~100㎝になる立性種、葉色が黄色やクリーム色の斑入り種、縮み葉種、メントールを多く含む種など様々で、香りのほか花壇材料としても楽しまれている。種間で交雑しやすく、変異が多いので、分類がしにくいグループである。

栽培のポイント:やや湿り気のある半日陰から日向まで容易に栽培でき、土は特に選ばない。耐寒性は強いが、夏の乾き過ぎや過湿にはやや弱い。密生した茎や葉は、蒸れや病気を防ぐために、収穫を兼ねて枝を透かし、内部の風通しと日当たりを良くする。地下茎がよく伸びて株が生い茂るので、広がって困るような場合は大きなコンテナで栽培すると良い。交雑し易いので、形態や性質を維持するにはタネを播くよりも株分けや挿し木(栄養繁殖法)で殖やすと良い。株の更新は、鉢植えでは毎年、地植えでは2~3年に一度行う。さび病が発生したら株を処分するか、土壌も含めて殺菌剤で処理をする。タネ播き・挿し木適期:4~10月。株分け適期:3~4月、9~11月。利用法:飲用、香味料、薬用、ポプリ、入浴剤。

スペアミント シソ科 ハッカ(メンタ)属 Mentha spicata

和名:オランダハッカ。高さ30~100㎝。甘い香りがあり、明るい緑色の葉には葉柄がない。茎頂に淡藤色、ピンク、白色の花を長い穂状につける。[主婦の友社発行「美しい花と香りを楽しむ ハーブ図鑑200」より]


紫波郡紫波町のガマ(蒲) 2012年9月2日(日)

2012年09月06日 | 植物図鑑

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ガマの穂(果期):先端に雄花の穂の軸が残っている。

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2012年9月2日(日)、紫波郡紫波町彦部に行ってきました。昨年機織館山(標高142m)の近くにある田圃の団地みたいな所の山際に群生したツリフネソウ(釣舟草)が沢山花を咲かせていたので、今年も咲いているのではないかと思って行ってみました。舗装された比較的広い農道沿いの田圃の水利用溝に群生したガマ(蒲)が果穂をつけていました。

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ガマ(蒲) ガマ科 ガマ(ティファ)属 Typha latifolia

北アメリカ、ヨーロッパ、アジア、北アフリカなどに広く分布する。池や沼、川のふちなどに群生する大形の多年草。高さは1.5~2m、茎は直立し円筒形で直径5~8㎜。葉は2列になる長い線形で長さ1~2m、幅1~2㎝で厚い。基部は筒状に合着して茎を包んでいる。

花期は6~8月。花は穂状で花被はないが、雄花と雌花とがある。茎の先端に無数の雄花がついた黄色の穂がつき、そのすぐ下に淡緑色の雌花の穂がつく。雄花の穂は長さ7~15㎝で、よく見ると3段に分かれているのがわかる。雌花の穂は長さ10~20㎝で、花の頃は直径約6㎜、成熟して茶褐色になると直径2㎝近くになる。

果実の基部には白い毛がある。一つ一つの実は小さいが、沢山集まってついているので、晩秋には果穂は白い毛のかたまりのようになり、風に吹かれると、ばらばらになって飛んでいく。分布:北海道、本州、四国、九州。

 本種は最も普通に栽培される種類で、大きな容器や池などに水生植物として植えられる。花序の生け花は人気がある。葉に白条が入るフイリガマ(斑入蒲)は夏は涼しげで人気がある。似た種類にコガマ(小蒲)T.orientalis、ヒメガマ(姫蒲)T.angustifoliaなどがある。栽培:繁殖は株分け。

[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」&同「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]