2012年8月22日(水)、大東渋民集会センター/渋民公民館(一関市大東町渋民)に行きました。すぐ傍にある花壇(しぶたみ農村公園?)に群植されているスペアミントが、甘い香りを漂わせながら小さな花を沢山咲かせていました。
シソ科 ハッカ(メンタ)属 Mentha(別名:メンタ)ミントの仲間(ハッカ属)は北半球の温帯、南アフリカに25種ほど広く分布する多年草(宿根草)。日本を含む北半球の温帯に多くの種が自生、あるいは栽培されている。全草に四角い稜角をもつ茎は枝分かれして直立または斜上し、群がるように生えることが多い。葉は、葉柄、鋸歯、毛などの有無や形の違い(楕円形、卵形、卵状披針形)はあるが、葉脈に沿ってしわがあり、十字に対生することが多い。淡桃色または白色の唇形花が、輪散状に葉腋につくか、さらに複数集まって穂状または頭状をなして茎頂につく。全草に精油成分が含まれ、清涼感のある芳香をもつものが多い。鎮静、防腐、解熱などの効果があり、菓子や料理などの香味づけ、入浴剤、香料、ティーなどのほか、数多くの日用品に利用されてきた。開花期:7~10月。
生葉のほか乾燥葉も用いられる。この仲間には、小葉で高さ3~30㎝の匍匐性種、高さ50~100㎝になる立性種、葉色が黄色やクリーム色の斑入り種、縮み葉種、メントールを多く含む種など様々で、香りのほか花壇材料としても楽しまれている。種間で交雑しやすく、変異が多いので、分類がしにくいグループである。
栽培のポイント:やや湿り気のある半日陰から日向まで容易に栽培でき、土は特に選ばない。耐寒性は強いが、夏の乾き過ぎや過湿にはやや弱い。密生した茎や葉は、蒸れや病気を防ぐために、収穫を兼ねて枝を透かし、内部の風通しと日当たりを良くする。地下茎がよく伸びて株が生い茂るので、広がって困るような場合は大きなコンテナで栽培すると良い。交雑し易いので、形態や性質を維持するにはタネを播くよりも株分けや挿し木(栄養繁殖法)で殖やすと良い。株の更新は、鉢植えでは毎年、地植えでは2~3年に一度行う。さび病が発生したら株を処分するか、土壌も含めて殺菌剤で処理をする。タネ播き・挿し木適期:4~10月。株分け適期:3~4月、9~11月。利用法:飲用、香味料、薬用、ポプリ、入浴剤。
スペアミント シソ科 ハッカ(メンタ)属 Mentha spicata 和名:オランダハッカ。高さ30~100㎝。甘い香りがあり、明るい緑色の葉には葉柄がない。茎頂に淡藤色、ピンク、白色の花を長い穂状につける。[主婦の友社発行「美しい花と香りを楽しむ ハーブ図鑑200」より]