peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

岩手県立花きセンターのヤエサンユウカ(八重三友花) 2012年9月14日(金)

2012年09月28日 | 植物図鑑

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2012年9月14日(金)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)に行きました。今までは花の少ない時期にでかけることが多くて、この時期にでかけることは初めてのような気がします。

本館南側の「管理棟エリア」にある「研修温室」の中温区に植えられているヤエサンユウカ(八重三友花) が、真っ白い花を沢山咲かせていました。夜から明け方にかけて漂わせる香りが「極楽浄土に漂う香り」とも言われているそうです。

http://www.pref.iwate.jp/~hp3005/migoro/migoro-20120821.html [岩手県立花きセンター:花みごろ]

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キョウチクトウ科 サンユウカ属 Tobernaemontana:世界の熱帯に100種が原生する常緑低木。葉は対生し革質で全縁。花は白色または淡黄色。根に苦味や辛味があり、民間薬とされ、材は香料になる。

サンユウカ(三友花) キョウチクトウ科 サンユウカ属 Tobernaemontana divaricata

インド(東南アジア熱帯雨林気候区)原産の常緑低木で、高さは1~3mになる。外観はクチナシに良く似ている。花は白色または帯黄色で周年咲き、夜間芳香を放つ。果実は染料として使われ、繁殖は挿し木。

ヤエサンユウカ(八重三友花) キョウチクトウ科 サンユウカ属 Tobernaemontana divaricata cv.' Flore Pleno'

サンユウカ(三友花)の八重咲きの園芸種。純白の花色がとても清楚な印象を受ける。ほぼ周年咲き、夜から明け方にかけて良い香りを漂わせる。この香りが「極楽浄土に漂う香り」とも言われている。誠文堂新光社発行、日本インドア・グリーン協会編「熱帯花木と観葉植物図鑑」ほかより]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=36723235&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:岩手県立花きセンターのヤエサンユウカ(八重三友花)]


一関市山目境のヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡) 2012年9月18日(火)

2012年09月28日 | 植物図鑑

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2012年9月18日(火)、一関市山目境の民家の畑の傍に黒紫色に熟した実を沢山つけたヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)が生えていました。北アメリカ原産の多年草で、アメリカヤマゴボウとも呼ばれるそうです。

http://map.goo.ne.jp/map.php?MAP=E141.6.53.610N38.55.52.920&ZM=&sw=0&MT=%E4%B8%80%E9%96%A2%E5%B8%82%E3%80%80%E5%B1%B1%E7%9B%AE%E5%A2%83&ics=on&from=ocn_Default&SH [一関市山目境(goo地図)]

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(上)まだ若い緑色の実や花もついている。実は熟すと黒紫色になり、よく目立つ。

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ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡) ヤマゴボウ科 ヤマゴボウ属 Phytolacca americana

北アメリカ原産の多年草で、アメリカヤマゴボウとも呼ばれる。明治初期に日本に入り、現在では空き地や道ばたなどに雑草化している。茎は太くて赤味を帯び、高さ1~2mになる。葉は長さ10~30㎝の長楕円形。

6~9月、わずかに紅色を帯びた小さな白い花が長い穂になって多数つく。花は直径5~6㎜で、花弁はなく、花弁状の萼片が普通5個ある。果実は直径約1㎝の扁球形で、黒紫色に熟す。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=38192428&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市幸民区のヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=35810630&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市室根町のヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)]


岩手県立花きセンターのスプレー菊(その6) 2012年9月14日(金)

2012年09月28日 | 植物図鑑

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2012年9月14日(金)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)に行きました。今までは花の少ない時期にでかけることが多くて、この時期にでかけることは初めてのような気がします。

本館(管理棟)内の展示室「スプレー菊」と思われる菊の切り花が18品種ほど展示されていました。同じ色で品種が違うものがありましたが、その違いは良くわかりませんでした。

(下)これらは精興園(広島県芦品郡新市町金丸)という所で作出された品種のようです。

http://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/onlyonenoonezigyou/1265171153080.html [有限会社 精興園:広島県ホームページ]

http://www.seikoen-kiku.co.jp/mum/various.html [精興園のホームページ]

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(下3つ)「セイ・リポル」(淡紫白)

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キク科 クリサンセマム(キク)属 Chrysanthemum:一年草または多年草。数種がヨーロッパ及び西アフリカなどに自生する。属名は「金の花」の意。従来、栽培ギクは本属に入れられていたが、現在デンドランセマ属Dendranthemaに移されている。

デンドランセマ属 Dendranthema:ヨーロッパ及び東、中央アジアに約20種が分布する多年草。基部は木本化することがある。花色は白、黄、紫など。属名は「樹の花」の意。

キク(菊) キク科 デンドランセマ属 Dendranthema×grandiflorum

キクの学名は、従来Chrysanthemum×morifoliumが用いられてきたが、現在は表記のように改められた。ただし、一般的に栽培ギクをいうときにはChrysanthemumとする。

日本にはキクの野生種が沢山あるが、栽培キクについては、中国から渡来したものであることに疑いはない。キクの祖先は中国の北部に自生するチョウセンノギクD.zawadskiiと、中国中部に自生するハイシマカンギクD.indicumとの雑種ができ、さらにいろいろな種が交雑されて成立したものという。既に唐の時代には園芸品が存在したらしい。日本では平安時代初期には栽培されていた。

キクの品種改良が急速に進んだのは江戸時代で、大小さまざまなタイプのキクの品種が生まれた。栽培ギク(家ギクとも呼ばれる。)は頭花の大きさによって、大菊、中菊、小菊の3つに分けられている。

営利栽培用としては、自然開花時期によって夏菊、夏秋菊、秋菊、寒菊に分けられ、さらに電照や遮光処理によって開花調節が行われている。1960年代にはスプレーギクSpraymumも導入された。花卉類の中では営利生産される量が最も多い。

スプレーギクSpraymum1茎多花性タイプのキクで、欧米で在来のキクから改良育成された。1960年代に日本に導入された。生態的には秋菊型であるが、休眠性が弱く、側花蕾がよく伸び、同時に開花するのでボリューム感があること、側花蕾を摘み取る必要がなく著しく省力化できること、花色のパステル調の洋風の柔らかい色調の品種が多いことなどの理由で、日本でも人気が出て、1970年代から本格的に栽培が始まった。多くの園芸品種が導入されたが、近年は国内でも多数の品種が育成されている。花期:本来は秋であるが、日長処理によって周年開花する。

[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」ほかより]


岩手県立花きセンターのスプレー菊(その5) 2012年9月14日(金)

2012年09月28日 | 植物図鑑

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2012年9月14日(金)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)に行きました。今までは花の少ない時期にでかけることが多くて、この時期にでかけることは初めてのような気がします。

本館(管理棟)内の展示室「スプレー菊」と思われる菊の切り花が18品種ほど展示されていました。同じ色で品種が違うものがありましたが、その違いは良くわかりませんでした。

(下)これらは精興園(広島県芦品郡新市町金丸)という所で作出された品種のようです。

http://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/onlyonenoonezigyou/1265171153080.html [有限会社 精興園:広島県ホームページ]

http://www.seikoen-kiku.co.jp/mum/various.html [精興園のホームページ]

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(下2つ)「セイ・リムー」(黄色)

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(下3つ)「セイ・パレット」(白)

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(下6つ)「セイ・ディープピサ」(濃ピンク&淡ピンク)

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キク(菊) キク科 キク属 Chrysanthemum morifolium

日本にはキクの野生種が沢山あるが、栽培キクについては、中国から渡来したものであることに疑いはない。キクの祖先は中国の北部に自生するチョウセンノギクと、中部に自生するハイシマカンギクの交雑品から出発し、唐の時代には園芸品が存在したらしい。日本には奈良時代には伝えられたと考えられている。別名:イエギク、観賞ギク。

キクの品種改良が急速に進んだのは江戸時代で、大小さまざまなタイプのキクの品種が生まれた。栽培ギク(家ギクとも呼ばれる。)は頭花の大きさによって、大菊、中菊、小菊の3つに分けられている。

小菊は頭花の大きさが直径9㎝未満の小形のもので、庭や畑でごく普通に育てられている。よく枝分かれして沢山の花が咲くのが特性である。花形としては一重、八重、千重、丁子咲き、ポンポン咲きがあり、特異なタイプとしては伊勢菊に似た薊菊、ポンポンタイプの魚子(ななこ)菊、貝咲菊がある。

特別な栽培方法として発展したものに懸崖(けんがい)作りと盆栽作りがある。懸崖作りは枝が長く伸びてよく枝分かれする小菊を使い、枝が垂れ下がるように仕立てる。長い逆三角形にびっしりと花をつける形と、あまり形を整えないで自然な形に垂れさせた文人作りの2つがあり、一重や丁子咲きの花形が好まれる。

盆栽作りは、枝の伸びが悪い小形の一重咲きや丁子咲きの品種を使う。浅い鉢に植えて盆栽風に枝ぶりを整えた仕立て方で、マツやスギをかたどったものが多い。石につけて育て、岩山に生える老樹を形作ったり、同じ株を何年も育て続けることなども行われる。

切り花を主体とする営利栽培の場合は、畑植えや温室植えで、一年中生産されている。これに使われるのは実用菊と呼ばれる品種群で、中菊と小菊の中で、花形がまとまっていて育てやすく、荷造りや輸送がしやすいタイプが育成されてきた。

小菊の実用菊としては、最近スプレー菊が市場に多く出回っている。これは花形が単純でよく枝分かれし、手間をかけないで多くの花が咲くような系統と、その栽培を指している。キクは日が短くなると花をつける短日性の植物なので、日照時間と温度の調節によって、開花を早めたり遅らせたりして、一年中切り花生産が行われている。

特徴:秋を彩る花の代表。栽培されるキクの品種は「和ギク」「洋ギク」に大別され、和ギクは主に切り花観賞菊に分けられる。伝統的な観賞ギクを様々な仕立て方で育てるには専門の知識が必要だが、ポットマムなど欧米で改良された洋ギクは開花株が出回るので、誰でも手軽に楽しめる。花の大きさ、形、開花期の異なるものなど、様々な種類があるが、育てやすいのは小輪系のキク(菊)。欧米で品種改良された洋ギクや花径6㎝以下の小ギクなどがある。花色:赤、ピンク、黄、橙、緑、白、複色。花期:9~11月。用途:鉢植え、庭植え、切り花。

栽培管理:日当たりと水はけのよい場所で育てるが、毎年株分けや挿し芽をして、株を更新すると生育が良い。植え付け、株分け:3~4月。挿し芽:5月。「洋ギクは多少咲き始めたものを選び、日当たりの良い戸外で雨や強い風に当てないようにするが、開花した鉢は半日陰においた方が花もちが良い。室内で楽しむときは、戸外で日に当て開花させてから取り込む。鉢土の表面が乾いたらたっぷり水やりする。鉢花は年間を通して日当たりと風通しの良い戸外で管理する。花後に株を根元近くで切り取る。

[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&西東社発行「色・季節でひける 花の事典820種」&同「知りたい花の名前がわかる 花の事典」より]