(上と下)パパイヤの若い実(果実)と雌花。
2012年9月14日(金)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)に行きました。今までは花の少ない時期にでかけることが多くて、この時期にでかけることは初めてのような気がします。
(上)「花の館温室」エリアと「本館(管理棟)」エリアの間に設けられている連絡通路を通ると、100mほどで「研修温室」に着きました。
本館南側の「管理棟エリア」にある「研修温室」の中温区に植えられているパパイヤ Carica papayaが、果実を沢山つけていました。また、今まで見たことがない黄白色の雌花を数個咲かせていました。
パパイヤ科 パパイヤ属 Carica :熱帯および亜熱帯アメリカに約25種がある。幾分多汁質の低木、まれにつる性。通常は雌雄別株。しばしば不完全花(単性花)株がある。直幹で掌状浅裂葉が樹冠を形成する。花は最上部の葉腋に生じる。
パパイヤ パパイヤ科 パパイヤ属 Carica papaya
熱帯や亜熱帯で広く栽培される果樹。マンゴー同様、食べる機会が比較的多いトロピカルフルーツ。熱帯アメリカの低地帯(アメリカ熱帯雨林気候区)原産の常緑低木。16世紀初頭にスペインの探検隊によって発見され、その後世界の熱帯・亜熱帯域に急速に広まった。日本でも奄美大島や沖縄で栽培される。高さは2~10mになる。半木本状の幹は1本で、枝分かれすることは少ない。葉は幹の先端近くに多数集まってつき、ヤツデ(八手)に似た葉は5~9裂する。裂片はさらに羽状に浅く裂ける。裏面は白っぽく、切ると乳液が出る。雌雄別株または同株。
花は黄白色で芳香がある。雄花は葉腋に総状に付き、雌花は葉の腋に普通1個ずつ付く。開花期は不定期。果実は長卵形で黄色く熟すが、大きさや形状は品種によって異なる。果実(果肉は柔らかくて甘い)は生食、ジュース、炒め物などにする。青い実をウリのように利用するのでモクカ(木瓜)、傷つけると白い液が出てくるのでチチウリ(乳瓜)の別名がある。新芽も食べられる。
栽培管理:日当たりの良い適湿で肥沃な土に春に苗木を植える。冬は保温。普通は実生で殖やすが、取り木や挿し木も可能。日当たりを好む。パパイン(タンパク質分解酵素)は、消化剤、サナダムシの駆除剤、ビールの清澄熟成剤として用いる。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」&同「ヤマケイポケットガイド21 野菜・果物」&誠文堂新光社発行、日本インドア・グリーン協会編「熱帯花木と観葉植物図鑑」より]