2013年1月21日(月)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)に行ってきました。
展示室(管理棟1階)では、花きセンターで実証展示栽培されていた花卉(かき)、見頃となる鉢花・切花が随時展示されていますが、この日は、今年度花きセンターで栽培したというシクラメン40鉢ほどとともに「プリムラ」などが沢山展示されていました。
それらの中に、雄しべは長く突き出し、葯は黒紫色で目立つ壺形の花を沢山咲かせているジャノメ(蛇の目)エリカと思われる植物が展示されていました。
ツツジ科 エリカ属 Erica :アフリカ、ヨーロッパ、中央アジア、マダガスカルなどに735種が分布する。常緑で匍匐(ほふく)性から小低木。葉は輪生で針状。花は合弁で釣鐘形、壺形。花冠は落ちない。日本での栽培は多くないが欧米では花壇や鉢物材料として重用されている。カルーナ属と非常によく似るが、その差は花冠が発達し緑色の萼をもつ点である。
「ヒース(Heath)」の英名で親しまれているのはヨーロッパ原産種で、耐寒性は強いが夏の暑さには弱い。花が大きく花色の豊富なのは南アフリカ原産種で、やや耐寒性で劣る。
ジャノメ(蛇の目)エリカ ツツジ科 エリカ属 Erica melanthera(canaliculata)
別名:アフリカエリカ。南アフリカ原産で、日本には大正末期に渡来した。高さは2~3mになる低木。枝や葉は密生して株立ちとなる。葉は長さ2~6㎜の線形で質は厚く、3個ずつ輪生することが多い。普通2~3月(温室では12月)に淡紅色または紫紅色の花が咲く。花冠は直径約4㎜の壺形で先は4裂する。雄しべは長く突き出し、葯は黒紫色で目立つ。暖地で庭木として植えられるほか、温室でも栽培される。繁殖は主に挿し木で、夏に半熟枝を挿し木する。用途:庭木、花材。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」&同「同・園芸植物」&同「同・観葉植物」より]