peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市大東町「第26回エビネ・山野草展」のベニバナヤマシャクヤク(紅花山芍薬) 2015年5月9日(土)

2015年05月10日 | 植物図鑑

2015年5月9日(土)、一関市大東町大原の勤労者体育センター岩手エビネ愛好会(小島忠一会長)の「第26回エビネ・山野草展」[5/9(土)~5/11(月)入場無料]が開催中でしたので観に行ってきました。単なる「山野草展」ではなく、「エビネ」が付いているだけに展示品の3分の2はエビネでした。私は、エビネはあまり興味がないので、山野草を重点的に撮ってきましたが、素晴らしいものが多いと思いました。

この時期の山野草展では定番のベニバナシャマシャクヤク(紅花山芍薬)ですが、ベニバナヤマシャクヤクの濃色種の’緋宝’と思われるものを含めて4~5鉢ほど展示されていました。

 ヤマシャクヤク(山芍薬) ボタン科 ボタン属 Paeonia japonica

山地の落葉樹林内に生える多年草。高さ約40㎝、葉は2回3出複葉で小葉は楕円形で先が尖る。花は白色で茎頂に1個付き、上向きに開く。開いた花は2~2日で散ってしまいます。茶花としても利用され、よく栽培されています。国内に自生するボタン科は本種と同属のベニバナヤマシャクヤクだけです。花期:4~6月。分布:本州(関東地方以西)・四国・九州。

流通している濃紅色花は日本各地・中国(東北)・朝鮮半島などに分布する淡紅色のベニバナヤマシャクヤク(紅花山芍薬)の濃色選抜品。 

栽培:開花まで日当たり、以降半日蔭、冬は棚下で管理する。生長期の水切れは禁物だが、過湿にも注意し乾き具合を見て灌水する。肥培しないと花付きが悪くなるので、春・秋に置き肥のほか液肥も与える。植え替えは早春の芽出し前か秋に、硬質赤玉土・硬質鹿沼土・軽石の混合土などで植える。増殖は株分けか実生で、実生は採り播きし開花までは5年を要する。

ベニバナヤマシャクヤク P.obovata:日本各地や朝鮮半島・中国(東北)に広く分布する。花色の他に、草丈がやや大きく50㎝程、開花期が5~6月と遅い、花柱が多く5本、などの相違点がある。

’緋宝’:ベニバナヤマシャクヤクの濃色種。開花期はベニバナヤマシャクヤクよりやや早い。[栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・山草図鑑」&同「育てる調べる・山野草2525種」より]

 


一関市室根町「春の山野草展」のヤマシャクヤク(山芍薬) 2015年5月9日(土)

2015年05月10日 | 植物図鑑

2015年5月9日(土)、一関市室根町の室根ふるさとセンターで、むろね山野草の会(小山仁会長、会員47人)の「春の山野草展」[5/9(土)~5/10(日)、入場無料]が開催中でしたので観に行ってきました。

会場入口には室根山の里山の風景をクマガイソウ(熊谷草)などで再現したタテ3m、ヨコ2mのディスプレーが設置されて、「望郷(ふるさと)の群舞」と名付けられていました。クマガイソウが沢山使われていて、これを見ただけでも行った甲斐があったと思いました。

2階の展示会場には、会員が丹精込めて育てた山野草200点以上が展示されていました。この時期の山野草展の定番であるヤマシャクヤク(山芍薬)が4~5鉢ほどあり、見ごろを迎えていました。「今年は好天が続き、展示会に合わせて育てることに苦労した。」そうです。(5/9付「岩手日報」より)

ヤマシャクヤク(山芍薬)ボタン科 ボタン属 Paeonia japonica

山地の木陰に生える多年草。高さは40~50㎝。葉はふつう2回3出複葉で互生する。小葉は長さ5~12㎝の長楕円形で、表面は光沢があり、裏面は白っぽい。花期は4~6月。茎の先に直径4~5㎝の白い花を1個だけ開く。花弁は5~7個あり、最盛期でも水平に開くことはない。シャクヤクより花がシンプルで、ふっくらしている。果実は熟すと割れ、紫黒色の種子を出すが、紅色の不稔の種子がまじり派手な彩りになる。分布:北海道、本州(関東地方以西)~九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]

 


「花と泉の公園」のボタン(牡丹)・鳳輦(ほうれん) 2015年5月8日(金)

2015年05月10日 | 植物図鑑

2015年5月8日(金)、「花と泉の公園」(一関市花泉町老松字下宮沢159-1)のぼたん園に行ってきました。明日(5/9)から始まる「ぼたん園開園20周年・ぼたん しゃくやく祭り」[5/9(土)~6/7(日)]を前に、「混雑する前に」と思って観てきました。今回は「制限時間」が定められていたので、日本ぼたん協会指定ぼたん見本園を重点的に見て回りました。「鳳輦(ほうれん)という名の白色のボタンが花を沢山咲かせていました。

 鳳輦(ほうれん):①屋形の上に金銅の鳳凰をつけた輿。即位・大嘗会など晴の儀式の行幸の際の天皇の乗物。鸞輿。②天皇の乗物の美称。[「広辞苑」第5版より]

 

 ボタン(牡丹)・鳳輦(ほうれん) ボタン科 ボタン属

白色系、千重、中輪、中生種。[花泉町観光協会発行「花と泉の公園・ぼたん園芸図鑑」より]