2015年5月17日(日)、盛岡市の櫻山神社の脇を通り盛岡城跡公園の「三の丸跡」の出て、多目的広場の方へ降りてゆく坂道の脇に植栽されている大きなトチノキ(栃の木)が花を沢山咲かせていました。例年ですと6月初旬に見頃を迎えるのですが、今年は大分早く見ごろを迎えていました。
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トチノキ(栃の木) トチノキ科 トチノキ属 Aesculus turbinata
山地に生え、大きいものは高さ35m、直径4mになる落葉高木。樹幹は広円形。樹皮は灰褐色で、老木になると割れ目ができる。冬芽は多数の鱗片に包まれ、樹脂を出してよく粘る。葉は大形の掌状複葉で対生する。小葉は5~7個あり、長さ15~40㎝の倒卵状長楕円形で、縁に鈍い重鋸歯がある。裏面には赤褐色の軟毛がある。秋には美しく黄葉する。5月頃、枝先に長さ15~25㎝の大きな円錐花序を直立し、雄花と両性花をつける。花弁は4個あり、白色で基部はやや紅色を帯びる。雄しべは7個。雌しべは1個で、雄花では退化している。果は直径約4㎝の倒円錐形で、熟すと3つに裂ける。種子は光沢のある赤褐色で、すりつぶしてトチ餅などをつくる。用途:庭木、公園・街路樹、建築・器具・楽器材。分布:北海道、本州、四国、九州。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]