2015年5月6日(水)、一関市東山町長坂字東本町の県道19号線(今泉街道)とJR大船渡線が交差するガードの傍に植栽されているウワミズザクラ(上溝桜)が、木全体を覆うほど沢山の花をつけていました。6日ほど前から花が咲いていたのに、中々撮りに行けないでいる中に見ごろを少し過ぎていました。
ウワミズザクラ(上溝桜) バラ科 サクラ属 Prunus grayana
別名:ハハカ。山野に生え、高さ20m、胸高直径60㎝になる落葉高木。樹皮は暗紫褐色で横に長いはっきりした皮目がある。前年枝は黒紫色で光沢がある。葉は互生し、長さ8~11㎝の卵形または卵状長楕円形で先は尾状に尖り、基部は鈍形。縁には刺状の鋸歯がある。成葉は無毛。葉の基部に腺点がある。4~5月、葉が開いてから本年枝の先に長さ6~8㎝の総状花序を出し、白色5弁の花を多数密に開く。花序の枝は無毛、または毛を密生し、3~5個の葉がつく。花弁は倒卵形で長さ3㎜。雄しべは多数あり、花弁より長い。花柱は雄しべと同長で無毛。萼筒は鐘形。萼片は長さ1~1.5㎜の長楕円形で内側は有毛。果実は長さ6~7㎜の卵円形で先は尖り、黄赤色から黒く熟す。緑色の幼果を塩漬けにするほか、新潟ではつぼみの塩漬けを杏仁香(あんにんご)と呼んで食用にする。用途:庭木、建築・器具・彫刻材、薪炭、樹皮は桜皮細工・染料 分布:北海道、本州、四国、九州、中国(湖北・四川・広西省)[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]