2015年6月14日(日)、国道343号線の奥州市水沢区「石漢坂下(いしからさかしも)の橋」から西の方へ100mと離れていない道路沿いに生えている高さ8mほどもあるリョウブ(令法)が、芳香を辺りに漂わせながら白い花を沢山咲かせていました。
リョウブ(令法) リョウブ科 リョウブ属 Clethra barbinervis
日当たりのよい山地に生える落葉高木。庭などにもよく植えられている。高さは8~10mになる。幹はすべすべしていて、樹皮が剥がれた痕が斑(まだら)模様になってよく目立つ。この模様を生かして床柱に利用される。葉は枝先に集まって互生し、長さ8~15㎝の楕円形~倒披針形で、先は尖り、縁には鋸歯がある。冬芽は円錐形で2~3個の鱗片に包まれているが、剥がれやすいので裸芽となっていることが多い。若葉は山菜として利用される。鹿もこの葉をよく食べる。7~9月、枝先に総状花序を円錐状に出し、白い小さな花を密につける。花冠は直径5~6㎡で深く5裂する。雄しべは10個、雌しべは1個。果実(果)は直径4~5㎜の扁球形で、毛が密生し、秋に褐色に熟す。種子は多数。用途:庭木、公園樹、建築・器具材。分布:北海道(南部)、本州、四国、九州、朝鮮(済州島)、中国、台湾。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」&同「山渓ポケット図鑑2・夏の花」より]