2015年6月10日(水)、国道342号線(一関真湯)沿いにある「道の駅・厳美渓」(一関市厳美町字沖野々220-1)に立ち寄りました。一関市博物館に近い方の草地に群生したブタナ(豚菜)が、黄色い花を沢山咲かせていました。
2015年6月14日(日)、奥州市水沢区黒石町の大師山公園の南西側にある駐車場の土手に群生して花を咲かせているブタナ(豚菜)。
ブタナ(豚菜) キク科 エゾコウゾリナ属 Hypochoeris radicata
ヨーロッパ原産の多年草で、牧場や荒れ地に多い。フランスで「ブタのサラダ」と呼ばれているので豚菜の名がついたという。昭和初期に札幌で気づかれ、現在では全国に広がっている(帰化植物)。本種の渡来は飼料の輸入と密接な関係があるように思われる。高さは50㎝以上になる。葉は全て根生し、長楕円形で切れ込みのないものから羽状に中深く切れ込むものまでいろいろあり、両面とも黄褐色のかたい毛が多い。
6~9月、花茎の上部で枝分かれし、枝先に黄色の頭花を1個ずつつける。頭花は直径3~4㎝で舌状花だけでできている。総苞片は全て直立しており、花冠の先は浅く5つに裂けている。そう果にはトゲ状の突起が沢山あり、冠毛は羽状に分かれる。タンポポ属に似ているが、花茎が上部で枝分かれする。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」&同「山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の野草」より]