2015年5月30日(土)、今年数え年77歳になった私の「喜寿のお祝い」だといって、娘たち2人が、国指定名勝・旧古河庭園(東京都北区西ケ原1-27-39)に連れて行ってくれました。老妻と共にありがたく見せてもらいました。
この旧古河庭園(きゅう・ふるかわていえん)は、テラス式の洋風庭園に植えられたバラ(薔薇)が有名で、春と秋に見事な大輪の花を咲かせ、洋館の風情と相まって異国情緒を満喫させてくれるようです。この日は、早咲きのものが切り取られてしまって、半分ほどしか花をつけていませんでしたが、それでも沢山の花を咲かせていました。
それらの中に「アルベリック・バルビエ Alberic Barbier」という名のバラ(薔薇)が、アイボリー色で八重咲きの花を咲かせていました。
バラ(薔薇)アルベリック・バルビエ バラ科 バラ属 Rosa 'Alberic Barbier'
HWich(ハイブリッド・ウィクラナ)。一季咲き、花径:6㎝、樹高:5.0m、作出年:1900年、作出者:バルビエ(Barbier)、作出国:フランス、交配親:R.luciae×Shirley Hibberd。
アイボリー色の花は形状、大きさとも不規則な花びらの八重咲きで、中心は淡いクリームイエローを帯びる。3~7花の房咲き。中程度のティー系の爽やかな香り。濃緑色の光沢がある美しい葉としなやかな枝。生育旺盛で横に5m以上伸びる。この性質を生かし、長さのあるフェンスや壁面などでは、一度上に誘引して伸ばした後に枝を枝垂れさせることが可能。また傾斜地では上から枝垂れさせ、地面を這うようなグラウンドカバーとして利用できる。耐病性に優れ、強健で、日照時間が短い所や半日蔭の場所でも花を咲かせる優良種。フランス・オルレアンの育種家、バルビエ兄弟が自分たちの名を冠したバラ。「ガーデニア」に似ているが、本品種の方が色が白い。[NHK出版発行「別冊趣味の園芸・バラ大百科」より]