peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

日本独自の品種「シャインマスカット」中国無断流出で年間損失100億円…農水省試算 2022年7月8日(金)

2022年09月03日 | 気候、天気、季節の風物詩


「シャインマスカット」中国無断流出で年間損失100億円 農水省試算 :  毎日新聞 2022/7/8 20:30(最終更新 7/8 21:40) 有料記事 860文字 

日本で育成された高級ブドウ「シャインマスカット」が中国に無断流出したことにより、年間100億円以上の損失が発生している――。農林水産省がこんな試算をまとめた。国産の品種が海外流出し、不正に栽培される事態の再発を防ぐため、農水省は品種の開発者に代わって専門家が知的財産権を管理・保護する専門機関の設立を検討している。

 大粒で甘みが強いことなどが特徴のシャインマスカットは、国の研究機関である農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)が2006年に品種登録した。

農作物の品種を保護する「種苗法」では、新品種の開発者に「育成者権」という知的財産権を与えており、新品種の種苗を他の生産者が利用する場合は、利用料を支払うか、権利を購入しなければならない。


NHK  2020年12月9日特集記事

改正種苗法が成立 高級ぶどうは誰のもの? 


今月2日、改正種苗法が成立した。
日本独自のブランド農産物を海外流出させないことを目的の柱としている。

私は以前、高級ぶどうのシャインマスカットが知らないうちに中国で広く栽培されている実態を取材したことがある。
果たして今回の法律は日本の農業を守る有効打となるのか。
取材メモを振り返りながら考えたい。(吉岡桜子)

苦節33年

2017年10月、茨城県の水戸放送局に勤務していた私は、つくば市にある国の研究施設、農研機構の本部に向かっていた。
ある取材先から聞いた話を確かめるためだった。
「シャインマスカットが中国で無断で栽培されている」



シャインマスカット2006年に誕生した比較的新しい品種だ。皮ごと食べられるうえに糖度も高いことで一躍人気になった。一房数万円以上の高値がつくものもある。
農研機構はシャインマスカットの開発者、つまり生みの親だった。
開発の着手から33年。研究者たちの知恵と労力の結晶は、誕生当初から業界内で「10年に一度の逸材」と称賛された。「光り輝く=シャイン」の冠にふさわしい自慢の新品種だった。

訪問の意図を伝えると、担当者は固い口調で話し始めた。
この写真は農研機構が前年の2016年夏に北京で撮影したものだ。


中国で栽培されているとの情報を受けて急きょ、研究員を現地に派遣。調査を行っていた。
「葉っぱを持ち帰ることはできなかったが、形状から私たちはシャインマスカットに間違いないと確信している」
そして、
「10年に1度出るか出ないかくらいの有望品種だったのに、このような形で海外でまねされるのは本当に悔しい」
表情をゆがめる担当者を見て、私は日本の農業を揺るがす事態が起きているのではないかと感じた。
だが、舞台は中国。どこから手をつければいいのか。しばらく途方に暮れた。

”葡萄大王”と”シャインマスカット元年”

取材を大きく前進させたのは中国に渡った経路を調査した農研機構の内部資料を入手した時からだ。

内部資料にはシャインマスカットの流出に関係した可能性があると見られる個人や企業の名前が詳細に書かれていた。ここで資料の一端を公開する。
可能性が指摘されたのは8つのルート。


2007年以降、中国の複数箇所に持ち込まれた疑いが記述されている。
シャインマスカットの品種登録が2006年だったことを考えるとかなり早い段階から動きがあったように見える。
内部資料をもとに中国国内のサイトを検索してみた。
すると、シャインマスカットの情報が次々と出てきた。中国名で「陽光薔薇」「香印翡翠」などと呼ばれているようだ。


表の3番目にある中国人の名前を検索してみた。
なんと。江蘇省でのシャインマスカットの第一人者として紹介されていた。その名も「葡萄大王」。大王とは中国語で達人、名人の意味がある。
現地の記事によると「何度も実費で日本に行き、日本の多くの専門家と良好な協力関係を築いた。2009年、国内で初めてシャインマスカットを導入してきた人物」と取り上げられていた。
2013年にはシャインマスカットの栽培方法について浙江省にある大学が特許を出願。2017年には生産者が栽培技術を共有するための団体「SHINE-MUSCAT UNION・CHINA」が発足。“シャインマスカット元年”を宣言し、生産量と品質の向上をうたっていた。
2017年の時点で少なくとも中国の24の地域で栽培され、100円から200円ほどで苗木がネット販売されていることも確認できた。



想像を超える速さで広がっていた栽培。
日本と比べものにならない広大な土地で作られたら、いずれ日本産の脅威になるのではないかとそのとき思った。

では、どのような形で日本から持ち出されたのか?
表の4番目、山梨県甲府市にある葡萄研究所の社長があっけないほど単純な実態を明かしてくれた。
「中国や韓国から視察がいっぱいくる。苗木はどこでも買えるからね。日本の品種はフリーパスで海外に行ってしまう」



シャインマスカットは接ぎ木という手法で増やすことができる。枝1本あれば、栽培を始められるのだ。これを物理的に防ぐのは不可能だろう。

海外への持ち出しは違法?

ここで大事なポイントを確認しておきたい。果たして中国の行為は法律的にみてどうなのだろうか。
これまでの種苗法では苗木がホームセンターなどで買われた時点で開発者の権利が消滅するため、海外に持ち出す行為は違法にはならない。
また、日本のブランド農産物が中国で権利を主張するには流通開始から6年以内に現地で品種登録する必要がある。しかし、シャインマスカットは中国でこの登録をしていなかった。そして6年以上が経過していた。
開発者である農研機構は、海外に流出することを想定していなかったのだという。

農林水産省の当時の担当課長は、次のように話した。
「もともと日本の農業はいい技術は一人占めせずに共有する篤農家的な思想で発展してきた。国際競争していくにはしっかりと知的財産を取っていくことが必要だ」

中国取材ビザはおりず、現地入り断念

違法とは言えない中国への流出劇。それでも私は現場を自分の目で見てみたいと思い中国ロケを提案した。中国に行くには取材ビザが必要だ。まずは取材ビザが取れるようにロケを受け入れてくれる先を探した。
だが交渉は難航した。NHKと名乗ると電話を切られたり、いったん応じてくれてもキャンセルされたりした。
なんとか相手を見つけ、上海外事弁公室に申請書を提出したものの、結局、許可は下りなかった。
やむなく、現地のカメラマンに依頼し、河南省にある農園を取材してもらった。
4ヘクタールと日本の平均的な広さの8倍以上ある農園では年間50トン近く生産しているようだ。



農園の技術者は「収入は増えたよ。作れば作るほど売れるからうまくいけば5倍になるかもしれない」とカメラの前でにこやかに語った。

世界に広がるシャインマスカット

私は香港へ飛んだ。アジア有数の果物市場で中国産のシャインマスカットが販売されていると聞いたからだ。香港に取材ビザは不要だった。
色とりどりの果物がたくさん売られている中で、シャインマスカットは店頭の見えやすい所に並べられていた。香港でも売れ筋の商品のようだ。


だが、産地が表示されていないものもある。
包装紙を確認したり、店の人に聞いたりして識別していった。
日本産と中国産が並んでいる店もあった。食べ比べてみた。


個人的な感想だが、中国産は日本産に比べたら皮が固く、甘みは弱く感じた。しかし、価格は日本産の3分の1ほど。家庭で食べるだけなら中国産を買う消費者もいると思った。
現地の流通関係者によると、中国だけでなく、ブラジルやエジプトのナイル川沿いでも栽培されているという。日本人の技術者が栽培方法を教えているという情報もあった。
このような事態を日本の生産者はどう思うのか。
シャインマスカットの生産が盛んな岡山県の農家、室山浩二郎さんに香港で撮影した写真を見てもらった。こう話してくれた。


「海外の消費者に中国産が日本産と同等と判断されたら価格の低迷が起きるのだろうか、脅威です」

国が動いた

私はこの実態を2018年9月のおはよう日本でリポートした。

ちょうどこの年の2月に平昌オリンピックのカーリング競技に出場した選手たちの“もぐもぐタイム”で韓国産いちごをほおばる姿が議論を呼んだ。当時の齋藤農林水産大臣が「日本から流出した品種をもとに韓国で交配された」と話し、ブランド農産物の海外流出が問題視されていた。


放送後には衆議院と参議院の農林水産委員会で質問が相次いだ。2019年に農林水産省は検討会を開き、今回の種苗法の改正につながった。

改正種苗法には2つの柱

今回の改正法には2つの柱があり、『自家増殖の禁止』については賛否の議論もある。
別の記事で解説しているので、関心のある方はそちらをみていただきたい。
<サクサク経済Q&A 種苗法の改正で何が変わる?>

海外への持ち出しは防げるか?

改正種苗法では、開発者が輸出できる国や国内の栽培地域を指定でき、それ以外の国に故意に持ち出すなどした場合は10年以下の懲役や1000万円以下の罰金を科すことができる。
例えば、栽培地域を日本に限定した場合、海外で栽培が確認されれば、故意に持ち出した者に対し刑事罰を問えることになる。

ただ、疑問が残る。
誰が持ち出したかわらない場合はどうなるのか。

共有から守るべき権利へ



東京理科大学の生越由美教授
「改正種苗法に罰則規定を設けることは海外流出を防止する第一歩だ。
しかし、悪意がある人が種苗を海外に持ち出す行為自体を防ぐことは難しい。
流出を防ぐためには法律の整備だけでなく、税関での水際対策や海外でも品種登録したり、商標をとったりするなど農業に関わる人たちが自分たちの権利を守る安全策を講じることが望ましい」

岡山県のシャインマスカット農家、室山浩二郎さんは
「開発者の権利を守れるのはいいことだと思う。
しかし、農家のほとんどは法律の中身を知らない人が多いので分かりやすいように説明や注意喚起が必要なのではないか」と話す。

農業は優れた品種をわけあうことで発展してきた1万年以上にわたる歴史がある。
しかし、グローバル化によって工業製品と同じように知的財産として守っていくことを考えなければならない時代が来ている。高い品質を誇る日本の農業をいかにして守っていくか、今後も議論が必要といえそうだ。


選挙プロジェクト記者吉岡 桜子 2013年入局。金沢局、水戸局を経て20年9月から選挙プロジェクト。長崎県出身で、好きな果物は蜜柑。

NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第105回あらすじ 2022年9月2日(金)

2022年09月03日 | 気候、天気、季節の風物詩


『ちむどんどん』重子、沖縄そばに微妙な表情&まさかの感想 ネット心配「不穏だ」 (クランクイン!  2022/09/02 10:35 )

黒島結菜がヒロインを務める連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK総合/毎週月曜〜土曜8時ほか)の第21週「君と僕のイナムドゥチ」(第105回)が2日に放送され、暢子(黒島)の店を訪れて、沖縄そばを食べた義母・重子(鈴木保奈美)が微妙な表情を見せて、まさかの感想を伝えると、ネット上には「美味しくない?」「不穏だ」などの反響が集まった。

 オープンしたばかりの暢子の沖縄料理店「ちむどんどん」に、重子と家政婦の波子(円城寺あや)が開店祝いにやってくる。大きな花束で暢子の門出を祝福する重子と波子。そんな2人に暢子は、その日のおすすめメニューの沖縄そばと皮付き豚の角煮を振る舞う。

 テーブルに来た沖縄そばを食べた重子は、なぜか一気に無表情に。隣に座った和彦(宮沢氷魚)が心配し「どうしたの?」と聞くものの、波子も取り繕うような笑顔を見せる。黙って沖縄そばを食べ続ける重子と波子の姿が映し出されると、ネット上には「ん?しーちゃんどうした?」「美味しくない?」「不穏だああ」といったコメントが相次いだ。

 食事を終えて、店を出た重子と波子は「ごちそうさまでした」と頭を下げつつ、そろって「とってもおいしかったわ」「おいしかったです」と口にする。「よかった」と笑顔を見せる暢子に、重子は「だけど…」と切り出すと、笑顔で「前に毎日届けてくれたお弁当の方が、今日のお料理よりおいしかったような…」と告げる。

 「えっ…?」と戸惑う暢子に、波子も「実は私もそう思いました」とポツリ。暢子が「今日食べてもらった料理は、お弁当の時よりも東京の人の口にも合うように、いろいろ工夫して…」と語ると、重子は「でも味の好みは人それぞれだし、お店も繁盛してるんだからあんまり気にしないでね」と笑顔で帰っていくのだった。

 重子が口にした料理の感想に対して、ネット上には「東京の人向けに改造し過ぎて沖縄料理らしさが消えたみたいな??」「でもこれ本質を突いた言葉だよなあ」「東京に寄せたことが仇になってる?」などの声が集まっていた。

 そしてその後、「ちむどんどん」開店から2ヵ月が経った頃、店の客は減少し、ついに赤字に転落。暢子の店は果たして…。


NHK朝ドラ「ちむどんどん」開店も2カ月で赤字転落…重子(鈴木保奈美)の鋭い指摘に「さすが的確」「重子さんにも試食に来てもらえば…」(サンケイスポーツ  2022/09/02 10:45 )

故郷の沖縄料理に夢をかけるヒロインとその兄妹らの家族愛を描くNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜前8・0)の第104回が1日、放送された。※以下、ネタバレあり。

暢子(黒島結菜)の沖縄料理店『ちむどんどん』がついにオープン。矢作(井之脇海)、歌子(上白石萌歌)がよく働き、店は入れ代わり立ち代わりの大賑わい。さらに雑誌に取り上げられ、暢子は「お客さんがまた増える」と喜ぶ。和彦(宮沢氷魚)の母・重子(鈴木保奈美)も店を訪れてくれる。その頃、やんばるでは、良子(川口春奈)が取り組む『うまんちゅ給食』が2度目の挑戦を迎える。給食室には強力な助っ人が登場する。

重子と波子(円城寺あや)は沖縄そばを口にするが、なかなか箸が進まない。そして帰り際、「とってもおいしかったわ。だけど…前に毎日届けてくれたお弁当の方が今日のお料理よりおいしかったような」と鋭く指摘する。暢子は「あっ、今日食べてもらった料理はお弁当の時より東京の人の口にも合うようにいろいろ工夫していて…」というが、オープン当初こそ好調だったものの、2カ月後にはもう閑古鳥が鳴くようになり、ついに赤字に陥ってしまう…という展開だった。

東京風に味を寄せたのがよくなかったのか…。重子の鋭い指摘に対し、視聴者からはSNSなどで「重子さんさすが的確なことを言う」「重子さんたちにも試食に来てもらえば視野が広がったのにね」「重子さんと波子さんがせっかく(オブラートに包んで)感想をくれたのに、一度受け止めることもしないですぐ言い訳というか言い返すの、めっちゃ暢子」「波子さんが暢子の沖縄料理の味をかなり気に入っていたという振りが地味に効いているよなぁ。重子の説明だけよりも説得力がある」などの声が挙がった。

朝ドラ通算106作目となる今作は、本土復帰から50年の節目を迎える沖縄が舞台のオリジナル作品で、「ちむどんどん」は「心がわくわく、ドキドキする」という意味の方言。女優の黒島結菜がヒロイン・暢子を演じ、脚本は「マッサン」の羽原大介氏、語りはタレントのジョン・カビラが務める。主題歌は沖縄県出身の歌手、三浦大知が今作のために書き下ろしたオリジナル曲「燦燦(さんさん)」。


<ちむどんどん>「うまんちゅ給食」成功に導く 優子の“特別授業”に「可愛かった」「うますぎ」 「ごくせんを思い出した」の声も
(MANTAN Inc. 2022/09/02  20:22)

黒島結菜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ちむどんどん」(総合、月~土曜午前8時ほか)第105回が9月2日に放送され、優子(仲間由紀恵さん)の授業シーンに、視聴者から「優子さんが可愛かった」「こんな作業着でもキレイな仲間由紀恵ってすごい」「仲間由紀恵の人形劇が見れるとはwww」「ごくせんを思い出した」といった声が次々と上がった。 
【写真】良子ネーネーも可愛い! 仲間由紀恵のコミカルな演技も

 同回では、沖縄やんばるで、学校の給食主任の良子(川口春奈さん)が取り組む「うまんちゅ給食」が2度目の挑戦を迎えた。初めての「うまんちゅ給食」は、子供たちの多くが食べ残す失敗に終わっており、良子は調理員の安室のおばぁ(あめくみちこさん)に不安を吐露する。そんな良子に、安室のおばぁは「今日は最強の助っ人を呼んであるわけ」と伝える。

 「最強の助っ人」は、母の優子だった。優子は調理員姿で良子を驚かせると、「良子先生、よろしくお願いします」とおどけた。

 その後、優子、良子、安室のおばぁは野菜をイメージしたパペットで、「長寿の島沖縄」と題した人形劇を児童に披露する。優子は「田芋(ターンム)」のパペットを操り、「僕は田芋。田んぼの芋。台風にも負けずに、元気に育ったさ!」と紹介。そして、田芋が沖縄料理「ドゥルワカシー」になることを紹介した。

 優子の助力もあり、2度目の「うまんちゅ給食」は児童にも好評で、成功する。一人の児童からゴーヤ嫌いを克服できたという手紙も届き、優子と良子たちは笑顔を浮かべた。

 SNSでは「仲間由紀恵が……授業してる……! 感動しちゃう……!」「仲間由紀恵の演技、ごくせんを思い出した」「子供たちに語りかける仲間由紀恵さんが上手すぎ」「仲間由紀恵さん、今後、お母さんキャラの仕事増えるんじゃないかなぁ? すっごくいいもん!」といった声が次々と上がっていた。


NHK朝ドラ『ちむどんどん』、つっこみポイントが多すぎる脚本に「制作チームの意見が渋滞している」と民放プロデューサーが指摘
 (週刊女性PRIME [シュージョプライム] 2022/09/02 07:30 )

NHK朝ドラ『ちむどんどん』が大荒れだ。
 新エピソードが公開されるごとにネットでは何かしらストーリーに対し“ツッコミ"が入る状況となっている。ツイッターでは『#ちむどんどん反省会』というハッシュタグが付いたツイートでお祭り状態だ。

 朝ドラの歴史を見ると、確かに不評で視聴率が低かった作品は過去にもいくつかあったが、ここまで叩かれた作品はなかったのではないか。
 ツッコミのムーブメントは政治家にも波及。前参議院議員の礒崎陽輔氏はツイッターでこのように呟いている。
《#ちむどんどん 芸能評論は控えていますが、この番組に多くの意見を頂いています。俳優の皆さんは立派に演じられていますが、脚本の論理性が崩壊しています。私自身沖縄振興の関係者として残念であり、既に手後れかもしれませんがNHKは猛省する必要があります》(8月14日)  

週刊誌に掲載されてクビ 作中のツッコミポイント多数
 そんな、ツッコミのやまない脚本の“ボケ"ポイントをいくつか紹介したい。

 たとえば、竜星涼が演じる主人公・暢子(黒島結菜)の兄、作中ではニーニーと呼ばれる彼が何度も詐欺被害にあうこと。

 1回目は沖縄の本土復帰で通貨がドルから円に変わることを利用した詐欺。これはいかにもありそうな話だ。次は健康食品、3度目は健康飲料。ふたつともインチキ商品で、3度目は“マルチ商法"、いわゆるネズミ講だ。それだけならまだよかったが、なんと3回とも同じ人物に騙されるのだ。しかも事件の解決には警察が1度も介入していない。まさに“ありえへん”。

 そんなニーニーが詐欺集団に監禁されてしまった回でもおかしな点が。暢子と彼女の夫で新聞記者の和彦(宮沢氷魚)がニーニーを助けに行き、乱闘に巻き込まれた。後日、その現場写真が週刊誌に掲載される。誰によってどのようにして雑誌社に持ち込まれたものなのかは一切明かされず、記事の内容も明かされないが、とにかく“詐欺集団との関係を疑われた"ことで青柳が勤め先の新聞社をクビになる。これには週刊誌記者だった筆者も驚いた。本人に取材せずに記事にすることなどまずないし、週刊誌の記事の真偽を確かめずに社員にクビを告げる上司もまずいないだろう。
 
このドラマは万事がこの調子だ

 批判の声は当然NHKにも届いているはずだが、局内ではどんな声が上がっているのだろうか。

民放プロデューサーの『ちむどんどん』評

「ストーリーに関しては“あれはないね"と思っている局員は多いです。でもそれを口に出す人はいない。ドラマの良し悪しはほぼ脚本で決まると言われていますが、ドラマを非難することは作っている制作サイドを非難することになりますから。そんなことを言えるのは会長しかいないでしょ」(NHK関係者)

 NHKの朝ドラの場合、脚本が出来上がっていても放送が進むに連れて、周りの声を聞きながら色々手直しをして行くというのはよく知られている話だ。脇、あるいはちょい役で出演した俳優が評判になり人気が出てくると、急に出番が増えたりすることがある

また、よほど大御所の脚本家を起用した場合を除いて、脚本を脚本家にすべて任せることはせず、チームで脚本を練っていく手法を取ることがあるという。

『NHKドラマガイド』によると、今回の『ちむどんどん』は脚本家の羽原大介氏のほかに制作統括とチーフ演出が加わり、3人で脚本を揉んで言ったと、羽原氏が語っている。これだけ非難の声が上がっているのを3人が知らないはずがない。それでも変わらず“まさかやー"なシーンが続くのはどうしたことなのか。
 
 民放キー局で長年ドラマ制作に携わったベテランプロデューサーはこう語る。

「ウチの局ではストーリーに関しては1人の脚本家にお任せする方式をとっていますね。その代わり脚本家は絶対ですよ。本に口出しすることはしません。海外では複数の脚本家が初期の段階からアイデアを出し合う“チーム制"で話を練るのが当たり前で、『ちむどんどん』はそれを採用したかたちでしょう。ただ、その方針が裏目に出たケースなのではないでしょうか。

 あれも描きたい、この要素も入れたいといった個々の意見が渋滞してしまっている印象ですね。作中では沖縄料理のレシピを紹介するくだりが頻出するのですが、グルメドラマでもないのに時間を割いてまでわざわざやる必要があるのか。レシピがバズることを想定したのかも。また、川口春奈さん、仲間由紀恵さんらに焦点を当てたストーリーも多く、いろいろと詰め込みに思えてきますね……」

NHK朝ドラ『ちむどんどん』で息の合ったところを見せる“4きょうだい”(公式インスタグラムより)
【写真】黒島結菜、交際していた高良健吾とスーパーで買い物撮! ウキウキで身を寄せて…

 非難の声がなくならないが幸い視聴率がガタ落ちしている様子はない。それは朝ドラが視聴習慣となっている人たちが多いということもあるが、ネットを見ても分かるようにツッコミを入れることが楽しくて見ている人が多いのに加え、“一周回って"このようなムーブメントが起きているのだという。

話題になっていることで興味を持ち、#ちむどんどん反省会に参加しようと、今になって見始めた人がいるのは確かです」(テレビ誌ライター)

 もはや“炎上商法"と化した感もあるが、残り1か月、この先どんな“珍事"が起き、ラストはどうなるか視聴者はますます“ちむどんどん"しちゃうのでは───。
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之> ◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。

一関市東山町のキバナコスモス 2022年9月1日(木)

2022年09月03日 | 気候、天気、季節の風物詩





2022年9月1日(木)一関市東山町長坂字町の県道19号線沿いのお花畑に植栽されているキバナコスモスが、花を咲かせて見頃を迎えていました。










一関市東山町のホオズキ(鬼灯/酸漿) 2022年9月1日(木)

2022年09月03日 | 気候、天気、季節の風物詩








2022年9月1日(木)一関市東山町長坂字町の「猊鼻渓(げいびけい)」バス停の近くにある民家の入口に沢山植栽されているホオズキ(鬼灯/酸漿)が、赤く色づいた実を沢山付けていました。