WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

出会い

2004-11-24 | よしなしごと
今日、突然ある人のことを思い出しました。
彼は私と同じ日に生まれた。
むか~~し、「インターネット」なんてなくて、ワープロで個人的な「ミニコミ誌」をつくっていた頃の友人。
当時は、偶然同じ誕生日に生まれた彼が自分と同じ想いをもって訪れたことのない土地で生きていることに心が震えたものでした。
「共鳴」
文字どおり、彼のことばに心の中の弦が震えて、涙が溢れたこともあった。
それなのに、いつのまにか、彼のことを忘れて10年以上の年月が流れていました。

ところで私は高校生の頃、ヘッセが好きでした。
高校1年のある日に読んだ「知と愛」に衝撃を受けて、何日も眠れなかった。
あれほど「魂を揺さぶられた」ことはなかったかも…
それからヘッセをむさぼり読んで、こんな人が時代を隔てて存在していたことに感動し、かなわぬことだけれど「会いたい!」と思いました。
今でも「私の人生、この1冊」を選ぶなら、「知と愛」です。
けれども、もしも、「知と愛」に今出会ったとしたら、この本は、あんまりおもしろくないし、説教臭いだけの本かも知れません。
出会うタイミングが絶妙だったのだと思います。

時は流れて、私には息子が存在し、息子関連の出会いもいろいろあります。
保育園の非常勤のリトミックの先生、確か69歳…
3、4歳児数十人を、40分間集中させ続けるパワーを持った、スゴイ方なのです。
彼女の師匠は80歳で現役だったそうです。生徒をレッスンした帰り、心筋梗塞で倒れてそのまま亡くなったとか。
「自分が師匠の年令で、飛んだり跳ねたり、歌ったりするのはどういう感じなのか、自分の身体で体験してみたい」と、先生はおっしゃっていました。
「人生後半」を模索し、「生涯現役」を座右の銘に掲げる(^_^;)私にとっては、食らいつきたくなるってもんです!

人間生きていれば、その時どきで「テーマ」があると思います。
はっきりと自覚していなくても、その時、自分の中で「テーマ」とか「鍵」になっていることに感応する。
大好きな映画を見ても、カレシがいない独身の頃と、結婚してからと、子供ができてからでは感動する場面が違うと友人が言っていましたが、それは当然のことかも。

…で、同じ日に生まれたYくん。
突然思い出したのにはそれなりの理由があったのですが、ここで懐かしい彼に
「お元気ですか?」と葉書を書いて旧交を暖めたらいいものか、
どうしたものでしょうか…




















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