
コレは10年前のアタシの部屋の壁
またまた池田秋濤先生のギャラリーにお邪魔しました。
LIVEのチケットをやっとつくったので売りにいったのです(^_^;)
私は、これまで書家の秋濤先生に、ひたすら自分の拙い音楽活動のことばっかりべらべらべらべら喋りまくっていたので、今日はいっちょ、私の楽しかった「書」体験系のこともお話をしようと思って、あろうことか、こんなことを話し始めてしまいました。。








私、実は、ある年のお正月に、新聞の折り込み広告の通信の書道講座を申し込みました。
習字セットとお手本だけ貰うだけでもまあちょっとやる気がでるかなと思って。
でも、そのセットが届いたら、最初に練習させられる課題は、「三川」だったのです。
なんちゃおもっしょない!(ちっともおもしろくない)
横棒と縦棒をひたすら練習するのです。
しょっぱなからザセツしてしまいました。
もっと楽しい習字がしたいと思って、せっかく習字セットがあるので、家で「習字バー」をやることにしました。
「習字バー…」
秋濤先生は、この私の造語に、一瞬呆然とされていました。
やっべ~ 調子にのりすぎて、不謹慎なことを言ってしまったかなーーー( ̄_ ̄|||)
しかし、喋り始めてしまったので、ここで止めるワケにはいきません。
私が住んでいたのは、いつもボロアパートでしたが、とにかく、広くて人がたくさん集まってみんなで飲めることをいつも最優先に住居を決めていました。
テーブルなどは置かず、床に直に料理やお酒を置いて車座で飲むのです。
酔いがまわって、みんなが調子にのってくると、おもむろに「習字セット」を出してきて、半紙を広げ、それぞれが心に浮かぶことを書くのです。
誰かが「男」と書けば、次の人は「女」
「人生」
「酔いが良い」
…
人が書いているのを見ながら、「よーし次は何をかこうかな…」って
最初は、「習字は苦手」なんていってたのに、飲みながらだんだん乗ってくるのです。
カラオケのノリよ。
そして、書いた習字は、かたっぱしから壁に貼っていくのです。
楽しかったなあ…
みんなが帰って、朝目覚めたら、ひとりで壁一面の「習字」に囲まれているのよ。
まだ体じゅう酒でひたひたで、どんよりしながらも、みんなが書いた「人生」(っていうお題)を眺めながら、
あたしって、フツーじゃない人生やってるよね…なんて暫し感慨に耽ったり、、、
秋濤先生のギャラリーには蒲鉾板のような木片に「お飲み物」などなどのメニューが書かれてありますが、実際にはコーヒーしかありません。
「トラジャ」
「ウシジャ」
「ウマジャ」
…
「チョコレートパフェ 18000えん」
「ロールケーキ 82000えん」

こんなお茶目なメニューを見たら、そりゃ思わず「習字バー」の話がしたくなってしまいますがな(;^_^A
私も、いちおー、○○流のお花をちょっとだけ習っていたこともありまして、素材に向かうときは、姿勢を正して、真剣にお花の顔をみて、向かい合って生ける…っていう世界を体験してます。
いや、それ以前に、子どものころは私もお習字をやらされてましたし、、、
「書」も、張り詰めた空気の中で、独りで、二次元の、モノトーンの世界に向かう…
このテンションは、理解できます。
「習字バー」とは対極の世界、、、
だからこそ、秋濤先生は「習字バー」という、ただこの一言に唖然とされたのだと思います。
逆に私は、こんなお茶目な作品を次々と書かれる秋濤先生も、創作の「その」時は一筆入魂、ものすごい集中力で取り組まれているのだろうなあ…と、想像しました。
創作活動って、ホントに人それぞれかも。
私なんか、ベッドに寝っころがって20分、ピアノに向かって5分…みたいなのを繰り返したりするもんな~~
バンド全体でやるときのTAKAMIは、タンクトップいっちょで、
「ちょぉまって!! ココはこーやってあーやって!!」
創作活動は、「う~~~ん…」と、壁にブチあたったり、行き詰まることだらけ。
でも私、酒のんでピアノを弾いているときは、「うっわ~気持ちいい、コレよコレ…」みたいなのがとめどなく溢れでてきたりもするのです。
「創作活動」という意識さえ全くないし…
秋濤先生と、こんなお話もしました。
私は、ピアノを人前で弾くのが超苦手なのです。ピアノ講師なのにもかかわらず、、、
構えてしまう。
自分の曲を弾くのも、ちゃんと楽譜を作ってキッチリ練習しなきゃダメなのです。
酔っ払って、ひとりで気のむくままに弾くのは大好きなのに。
「そういうのを、お客さまは求めているもんやでー」
…と先生はおっしゃるのです。
うんうん、そりゃその通り。
SYOさんなんか、いつも本番前に飲んでるもんねーー(^_^;)
酒が入ったほうが調子がでる…とかいって、、、
そして、SYOさんのノリノリで、やんちゃ系暴走系のピアノは、ほんとに聴いてて楽しいもんね♪
あの虫捕り少年の世界、あたしの曲でもやってよ…と思うけど、
私はその域にはまだまた至っていません。
自分がそこに到達できなければ、人々を巻き込むことなんかできないのよね。
SYOさんは、私の曲では、虫捕り少年にはなってくれません。
私、まだまだ途上であります。
でもそれって、まだまだこれから、次々やることあるぞ!って状態じゃないの。
ソコに向かっていくぞ~!っていう、具体的な目標があるって、幸せだと思う。
私がひとりで酔っ払って弾き歌うひたひたに満ち足りた、これこそTAKAMIの音楽の世界…
いつか必ずみなさまにお聴かせしなくては……

ホントは私の隣にはゆりあさんが… とあるカフェで催した、ゆりあさんと私の「出航」パーティー

隣のイケメンはどーでもいいので、この「人生」っちゅう競作に注目してください!!