![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/c8/23801ec7d374f0076564c56002c08efc.jpg)
SJこさん指示により作った生春巻き
兼ねてから計画していたSJこさんにウチにお泊りしていただく宴。
息子が家を出て、ベッドが空いてるのでゼヒともうちで飲んお泊りしてね…という計画。
彼女は左半身が不自由で、片手、片足の生活。床に座ることも寝ることもできない。
これまでに何度か彼女を交えた飲み会や、彼女主導の花火大会…などやってきたけど、
いつも飲まずに自宅に車で帰っていたので、ゼヒともゆっくりウチでお泊りいただいて心行くまで飲んで語りたかった。
それがいよいよ実現しました。
2人だから、そんなに本格的な準備はいらないや。
ヤムウンセンとか、タイスキとか、昔からよく2人で行った激辛タイ料理をちょこっと作ろう…とか思ってたんだけど、
SJこさんは彼女なりに、食材を「こんなに( ̄□ ̄;)!! 」というほど用意してきた。
私の料理の出番はほとんどありませんでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/fb/edfe48d7baaebb0db1d3cfd42568bd23.jpg)
SJこさんが仕入れてきた超絶ちまき
あまりにも量がハンパないので、atatachanご夫妻を突然ご招待することにした。
ご夫妻は快く承諾してくださり、突如4人での宴会となった。
atatachanご夫妻宅でのホムパの画像はこれまでにも何度もアップしてきたけど、
もぉ~~お料理もテーブルセッティングもスゴすぎなのですが、
ウチは息子が家を出たばかりで、まだ片付けもしてないし、こんな状態で人を招く!?状態なのです。
なので画像ナシ!!
…と思ったら、ちょっとだけあったので一応アップしとく。
よくまあ、こんな物置のような家にお泊りいただいたなあ~~~~~
でも、やぱり気のおけない仲間同士の飲み会って、どんなシチュエーションでも楽しくて、とっても幸せ満載だった。
翌朝8時に我がマンションの音出しOKになったら、彼女に歌ってもらった。
私はゼヒともSJこさんと一緒に歌って遊びだかった。
今回のお招きのいちばんの目的は実はコレだったんだ。
彼女に歌の世界に戻ってきてほしいという強い願いがあるのです。
SJこさんは、高校のとき、声楽のコンクールで一位になりました。
その時の自由曲だった曲、私、覚えてたので、まずはそれを歌ってもらった。
「Lascia ch'io pianga」です。
彼女は私と同じ大学を受験して、現役合格を果たしました。合格発表を見にいくまでもなく絶対ムリ!と思っていた私は、彼女から公衆電話で連絡して不合格を伝えて貰いました。
「TAKAMI、なかった(受験番号が)」
「そうやろ、ありがとう、気にしないでね。SJこさんは?」
「あった。」
「やったじゃん! じゃあ次も絶対頑張って!!ホンマに!!!」
「うん、がんばるよ。」
大学は4次試験まであって、3次試験の合格発表の出来事。
このような会話が交わされたこと、一生忘れられません。彼女の底力をひしひしと感じました。
彼女は病気の後遺症もあり、長い間歌から遠ざかっていることもあり、当時の一位入賞の曲は、最後まで声をキープして歌いきることができなかった。
そこで私は、キーをう~んと下げて歌ってみてもらった。
SJこさんはとっても気持よさそうに歌ってくれた。
それから、私が移調して弾ける範囲のイタリア歌曲や、日本の歌を一緒に演奏して遊んだ。
私はバンド活動人生の中で、ヴォーカルのキーなんて、自分の声域に合わせる、または、バックのミュージシャンが演奏しやすいように決める…という感じでやってきました。
クラシックの、オーケストラをバックとするオペラは「特殊」とさえ思えるほどです。
このオペラのキーや音域に挑戦するために切磋琢磨する…ということは、散々やってきたし、それはそれで一生懸命だった。
だけど、じゃあ、SJこさんは、音楽人生からの脱落者なのか?
そんなことあり得ない。
素人さんのギター&ヴォーカルの方が、なんとしてもこのキーで歌いたい…みたいなオリジナルのキーに対する拘りがあったり、カラオケでもオリジナルキーへの拘りある方かなりいる。
さらは、バンドでも「完コピ」(オリジナルをそのまま再現すること)を目標として頑張ってる人数多。
それは、過程であって、オリジナルを勉強することは大事だけど、最終目標じゃないよ。
自分が今持っている楽器(声もそう)と表現力で、どこまで人に想いを訴えて、受け止めてもらえるか…でしょ。
そこのところがブレることなく、音楽に携わってほしい。プロ、アマチュアに関係なく。
私は、自分の演奏活動とともに、そういう志を持っている人たちのサポートをしたいと思っています。
この思いは「指導」とか「レッスン」とかそんなんじゃないのです。
しかし実際には生きていくために報酬は必要。
ガンガン仕事しなくちゃ。息子の今いちばん費用のかかる時期。
納得していただけるいいLIVE、いい仕事がしたいと、改めて思った次第。